美術館で自撮り→作品がドミノ倒しで約2200万円の損害。壊れたクラウンの新たな物語。

main 出典:YouTube


王冠。手の届かない崇高な存在だけに、一度は間近で見てみたい…。こんな繊細で綺きらびやかな王冠を作ったのは香港を拠点に活動するアーティスト、サイモン・バーチ氏。その展示会がアメリカ・ロサンゼルスのアートギャラリーで行われていました。

会場一面には、ナイロン、金メッキ、大理石、金属などの贅沢な素材をふんだんに使い、それは美しい姿に昇華した王冠が展示されていました。


作者であるサイモン・バーチ氏はスポンサーもない中、自分のほとんど全ての資産と、友人からお金を借り、展示会を作りました。会場も、作者と優秀な仲間たちの手によって作られた空間でした。

01 出典:Facebook


1点1点が崇高にデザインされ、その王冠に見合う権力者の姿が想像されます。

出典:Instagram


すると不思議なことに、自分がこの王冠を被ったら、どうなるだろう…などという欲が出てきます。

出典:Instagram

その些細な気持ちから、今回のパプニングが起きました。

出典:Instagram


なんと、観覧していた女性が自分の頭に王冠を載せたような写真を撮影しようとしたとき、バランスを崩して台座にもたれかかってしまったのです。台座はまたたく間にドミノ倒しになり、作品は損害総額約2200万円になりました。


スタッフの監視は?展示方法に問題があったのではないか?訴訟は?などとコメントが寄せられました。


しかし、それに対する作者のバーチ氏のコメントに誰もが驚きました。

「王冠は力の象徴。権力は壊れやすいものです」

と答えました。また、作品を破損させてしまった女性に対しても訴える事は考えていないということです。


この件に対しFacebookでは、「事故は突然ショーの一部となり、大衆にメッセージを送る結果となった」「壊れたクラウンが私には、今より高い値を持っている」など、ハプニングを含め展覧会を賞賛するコメントが多数寄せられています。これも作者の人柄を象徴しているのか、偶然にもアートの背後にあるメッセージが伝わり、全ての価値を高める結果となったのです。

想定外の対応をしたサイモン・バーチ氏。彼の精神に傾倒する人は増えるでしょう。今後の活躍が楽しみですね。


出典:YouTube/ 出典:Facebook / 出典:Instagram

main
この記事を気に入ったらいいね!しよう
      
 
  • このエントリーをはてなブックマークに追加