【大相撲】伝統のコント?!意外と知らない相撲の前説「初っ切り(しょっきり)」って何?

大相撲ってお堅いイメージがありますよね?実はそうでもない部分もあるんです!
皆さん「初っ切り(しょっきり)」をご存知でしょうか??
お堅いイメージの大相撲に昔から伝わるコントのような儀式「初っ切り」についてご紹介します。

「初っ切り」とは?

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初切、初っ切り(しょっきり)とは相撲の禁じ手を面白おかしく紹介する見世物。相撲の取組の前に決まり手四十八手や禁じ手を紹介するために江戸時代から行われていたが、現在では大相撲の花相撲や巡業などで見ることができる。
出典:Wikipedia

相撲の決まり手や禁じ手などを説明するもので江戸時代からその伝統は続いています。江戸時代の日本人たちは非常にお笑い好きだったと言われており、この相撲の前説もコント仕立てで面白おかしく行われていたのです。

現在では、皆さんがご覧になる相撲中継では放送されない為あまり知らない人が多いですが、現在でも、巡業などでは行われており、初っ切りを楽しみに訪れるという方もいるほど、とっても人気で伝統ある行事なんですよ!

第37回日本大相撲トーナメント(2013年)の初っ切りの動画

この時の初っ切りの動画はお笑い芸人の千原ジュニアさんが見に来られており、その際に初っ切りに注目していると発言されたこともあり、再生数200万超えの大人気動画となっています。
<動画はこちら>

▼ゲストで訪れた千原ジュニアさん
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▼初っ切りならでは、力士のこんなお茶目な姿を見る事ができます!
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江戸時代から続く伝統行事「初っ切り」
日本人は昔からお笑いが大好きだったんですね!!

初っ切りの名士「勝武士」

出典:Wikipedia(©江戸村のとくぞう)
初っ切りを行う力士は実は誰でもいいわけではありません。2人一組で行うので、もちろん初っ切り専用の稽古も必要になります。いわゆるネタ合わせのようなものです。その為、初っ切りを行う力士は限られており、大体相撲界で主に初っ切りを演じることの出来る力士は10名弱ほどとなっています。

そんな初っ切りを演じる力士の中に「勝武士」という力士がいたのですが、彼は2020年5月13日にコロナ感染の為28歳という若さでこの世を去りました。

勝武士

近年の初っ切りに欠かせない力士の一人として「勝武士」は欠かせない存在となっていました。165㎝の小兵力士で、元々ひょうきんな性格でムードメーカー的な存在であり、そんな明るい彼の演じる初っ切りは非常にコミカルで楽しく、多くのファンを魅了しました。

新型コロナウィルスにより逝去

先にも記載した通り、勝武士はコロナ感染症により多臓器不全で5月に亡くなりました。

そんな彼の哀悼の意味も込め、日本相撲協会が2020年2月に行われた豪風引退相撲で行われた初っ切りの映像を公開されています。この映像が勝武士の最後の初っ切りとなりました。相方の恵比寿丸との息もピッタリで最高の初っ切り映像となっています。ぜひご覧ください!

勝武士様のご冥福をお祈りいたします。

出典:YouTube/ Youtube(息ぴったりの衝撃技!初っ切り)

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