2015年3月13日から14日に発生した大型のサイクロン“パム”が直撃し南太平洋の島国バヌアツでは甚大な被害が出ています。
報道によりますと首都ポートビラでは、17日現在で死者が24人、被災者が人口の半分にあたる13万人にのぼり、首都は9割の建物が倒壊されている状況と云われています。
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バヌアツとは?
オーストラリアの東、南太平洋のシェパード諸島の火山島上に位置し、800kmにわたって北北西から南南東に連なる83の島からなる国。面積は合わせると1.2万キロ平方メートルと新潟県と同じくらいに24万人の人口が暮らしています。
出典:mainichi.jp
東日本大震災のときにバヌアツは
2011年に日本で起きた東日本大震災のとき、いち早くバヌアツのアビル・カニアピン大統領ならびにキルマン首相は哀悼の意を表明し、バヌアツ政府は支援を表明していただきました。
出典:mofa.go.jp
さらにバヌアツのマグロはえ縄漁船船主グループなどの民間団体から、「東日本地震で被災した日本のマグロはえ縄漁業関係者と関係地域の復興に役立てて欲しい。バヌアツの同業者として、長年の日本の友人が立ち直る日を待つ」というメッセージと4,910,000円の義援金が寄せられました。
バヌアツの平均月給は日本円にして約1万円 (首都のポートビラで約3万円、地方では5,000円)と云われていることから、その想いが伝わります。
私たちにできること
日本政府はJICA(国際協力機構)を通じて寝袋や防水シートなど2,000万円相当の緊急援助物資を現地に送ることを決定。その他、今後必要となる支援を調べるため、外務省やJICAの職員などの調査チーム、国際緊急援助隊・医療チームを派遣しています。
また、個人からの寄付も受け付けている『Yahoo!ネット募金』では、支援募金を呼びかけており、集まった寄付金は日本赤十字社を通じて、被災地域の支援のために活用されるそうです。