「どうしてお母さんがいないの?」と聞かれる私を守ってくれた“育ての母の言葉”に涙

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私には血のつながりのない2人の母がいます。


これは、とある中学3年生の女の子が書いた文の一節です。この女の子と血のつながりのない2人の母親にまつわるお話をご紹介したいと思います。

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中学3年生の女の子は、福岡県飯塚市にある飯塚第一中の馬場崎文音(あやね)さん(15歳 ※写真右から2人目)。文音さんが2歳の時、母・菜穂子さんは白血病で亡くなられたそうです。家族は父・克仁さん(49歳 ※写真一番右)と二人きり。

克仁さんはホームセンター勤務で帰宅が夜遅かったそうで、心配した近所の知人が父の帰宅まで文音さんを預かってもらえないか?と飯塚聖母幼稚園に相談。主任と副主任だった2人の女性がボランティアで世話をすることになったそうです。

この2人の女性(幼稚園教諭)が、松原てるよさん(71歳 ※写真一番左)と原中幸恵さん(65 ※左から2人目)。文音さんが言う「血のつながりのない2人の母」です。


父が迎えに来るのは午後9時。遅い時は11時を過ぎていたそうです。そんなこともあり、夕食は園で作っていたそうです。原中さんは、文音さんに「園児の時から包丁を持たせ、小学生になるとスーパーへのお使いを頼んだ」と語っています。そこには、早く家事を覚えてほしいという思いがあったそうです。

また、文音さんは園の机で宿題に向かっていたそうです。プリントの字が汚いと、2人から書き直すよう言われたそうです。園の掃除もしていたといいます。こんな日々が小学校卒業まで9年間続いていたことに対して、文音さんは

友達が楽しそうに遊んでいるのを見かけると、どうして私だけが…と嫌でたまりませんでした。


と文に記しています。

その一方で、文中にはこんなことも書いています。

でも、大切なことをたくさん教えてもらいました。外食したり、動物園に行ったりした楽しい思い出もたくさんあります。


o0518034010599497474_R 出典:ameblo.jp


中学生になり、ずっと抱いてきた疑問を口にした

文音さんが「どうして先生たちは私を預かってくれたんですか」と聞くと、先生たちは少し驚いたように「それは、あなたが私たちの娘だからよ」と笑ってくれたそうです。

先生たちのこの言葉を聞いた時に文音さんは、幼い頃から2人に「文音のお母さんは私たちよ」と言われてきたことを思い出したといいます。


文音さんは文中にこう記しています。

「文音のお母さんは私たちよ」という言葉は、「あやちゃんにはどうしてお母さんがいないの」と無邪気に聞いてくる園児に何も答えられない私を守ってくれる言葉だったのです。その他のことも全部、私を守り、育て、慈しんでくれたことの証しだったのだと。



文音さんは、「少年の主張全国大会」の九州代表に選出された

文音さんは、11月に東京で開催される「少年の主張全国大会」の九州代表に選出されています。前述の文音さんの文は、8月の福岡県大会で最高賞に輝いた時の発表文の一部です。

福岡大会の文音さんの発表を聞いた松原さんは、「あやちゃんの言葉に自分が生かされていると感じる」と感謝しているといいます。また、「少年の主張全国大会」の九州代表に選ばれたことを伝えると、原中さんは文音さんをギュッと抱きしめたそうです。


親のいない子の里親になりたい

ちなみに、絵が好きな文音さんの夢はデザイナーだそうです。今では「親のいない子の里親になりたい」という新しい夢も加わったそうです。「2人の母」の愛が、しっかりと娘に受け継がれています。

2歳だった文音さんを預かったお二人の決心、それを受け止めた文音さんの気持ち。我が子を預けて必死に働いたお父さん。血のつながりだけではない。我が子を思う気持ちがいかに愛おしいものかを思い知らされました。


以下は、8月の福岡県大会で、文音さんが最高賞に輝いた時の発表文のタイトルです。


人は愛の中で生きている。



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出典:headlines.yahoo.co.jp

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