1968年創刊以来、最も愛された「週刊少年ジャンプ」とは…そのエピソードに感動

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1968年創刊以来、最も愛された「週刊少年ジャンプ」とは…。その背景にあるエピソードをご紹介します。

最も愛された1冊は、震災の翌週に発売されたジャンプ

2011年3月11日・東日本大震災が発生し、物流は大混乱。被災地ではお店の営業どころではなかった最中、新刊の入荷が未定ながらも3月14日に営業を再開した書店がありました。それが、宮城県仙台市青葉区五橋にある塩川書店(五橋店)でした。

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震災からわずか3日後、在庫だけでお店を再開した塩川書店の店主・塩川祐一さんは、近所の人から「テレビは悲惨な映像ばかり。子どもに漫画や絵本を見せたい。いつ開くの」と尋ねられたのが早期営業再開のきっかけだったといいます。お店には常日頃から「週刊少年ジャンプ」の新刊を目当ての子供たちが多く来店していたといいます。


とある男性が、1冊のジャンプをお店に持ってきた

3月21日、とある男性が来店。山形県まで新刊のジャンプを買い出しに行ったという男性客が、「ほかの人にも読ませてあげて」と言って、3月19日発売の16号をお店に寄付したといいます。

その後、募金箱とともに、「少年ジャンプ3/19発売16号 読めます! 一冊だけあります」と貼り紙を出したところ、停電や未配送により最新刊を読むことが出来ない多数の小中学生たちが次々と来店。回し読みをしたといいます。1人が読み終えると次の子に。声を出して笑う子どもたちの姿がそこにはありました。

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ひとときでも震災のことを忘れ、楽しい気持ちになれたんだ。


そう思い、塩川さんは嬉しくなったそうです。それ以降、4月10日の配本再開まで子どもたちに読み継がれたジャンプは、表紙がめくれ、一部のインクが消えるなどボロボロになったそうです。そんな塩川書店の出来事が報道されるやいなや、全国から漫画雑誌約30冊が届けられたといいます。


これほど愛されたジャンプをぜひ譲り受けたい

このジャンプにまつわる出来事を伝え聞いたという集英社が、「これほど愛されたジャンプをぜひ譲り受けたい」と塩川さんに申し出たそうです。そして、配本も再開された以降の5月に集英社が引き取り、額装して編集部に保管しました。今も編集部で大切に保管されているそうです。

集英社の広報室は、「子どもたちを勇気づけるために回覧してくれたことはありがたい」と塩川さんに感謝しているといいます。

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手塚治虫文化賞で特別賞を受賞

回し読みされた16号は「あの少年ジャンプ」として、2012年4月22日、第16回手塚治虫文化賞で特別賞を受賞。エピソードの舞台となった塩川書店五橋店の塩川さんと「週刊少年ジャンプ」編集長が登壇してトロフィーを受け取りました。特別賞には賞金100万円が贈られますが、この100万円は書店を通して震災復興にあてられたそうです。

また、ジャンプと併せて店頭に設置されていた募金箱に集まった4万円は、子どもたちの支援のために仙台市教委に贈られたそうです。

塩川さんはこの件について、このように語っています。

子どもたちを元気づけたい一心だった。やっぱり漫画の力ってすごい。



被災地の子どもたちに、ひとときだけでも笑顔をもたらしたジャンプ。そこから広がった全国からの支援。まぎれもなく、ジャンプの長い歴史上で最も愛された1冊だと思います。



出典:ja.wikipedia.org / onepiece.ria10.com

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