
「本当にあったんだ!?」「ポチッと押したい!」脳内に「やる気スイッチ」が発見されて話題になっているのでご紹介します!
慶応義塾大学と生理学研究所などの合同研究チームが、マウスの実験により、脳内にあるという「やる気のスイッチ」の部位を特定することに成功。研究の成果は科学誌「Nature Communications」(電子版)に2017年2月1日に発表されました。やる気がなくなる病気「意欲障害」の治療に役立つ可能性があるといいます。
脳内の「やる気スイッチ」を発見 慶大などの研究チーム https://t.co/HO1MWezCk2
脳内にある、やる気をつかさどるスイッチのような部分が慶應義塾大学などの共同研究グループによって初めて特定されました。「やる気がない状態」を治療する足がかりとして期待されます。 pic.twitter.com/mjrtCmmqUS— LINE NEWS (@news_line_me) 2017年2月4日
出典:twitter.com
初めて「やる気」を維持する脳の部位を特定
同チームは、「意欲障害※」の患者が「大脳基底核・線条体」(運動のコントロールや行動を起こす時に報酬を計算したりする部位)という部位を損傷する事が多いことに着眼。
※認知症や脳血管障害など、脳神経および組織が損傷した患者にみられる。やる気がない状態。
同部位の働きをいつでもオン・オフできるように遺伝子改変したマウスを作りました。そして、線条体の機能のオン・オフを切り替えながら、レバーを押すとエサがもらえるという実験を実施。
線条体の神経回路のスイッチをオンにすると、正常なマウスと同様にやる気が持続。結果、レバーを押したといいます。一方、スイッチをオフにすると、やる気を下がっていき、最終的には動かなくなったそうです。
これまで、意欲障害の原因は明らかにされてきませんでしたが、今回の実験でやる気を維持する脳部位・細胞種を示すことができました。これからもこのモデル動物を用いて、意欲障害を改善する薬剤の研究を進めるそうです。今後の動向に要注目ですね!