私たちが暮らす地球上には多様な生物が生息しており、新種や珍しい種もまだまだ発見されています。
今回ご紹介するのは、オーストラリアのクイーンズランド州マリーバで発見された不思議な生き物。
コケやシダ植物にしか見えないその姿、とはいえれっきとした生物なのだとか。
いったい、その正体とは・・・!!
目次
本当に生き物なの?
私有地にあるクジャクヤシ(英名:フィッシュテール・パーム)というヤシ科の植物の上にいたところを発見された謎の生物がこちら。
シダの葉のように中心から両側に羽が伸びたようなフォルム。
体の表面はふわふわとした緑の苔のようなもので覆われています。
この謎の生物が動く姿を見ると、「コレはなに??」と混乱必至です。
立ち上がるように体を起こしたり・・・・
ぴょこんと前に進んだり。
見た目だけでなく動きまでかなり奇妙なんです。
みなさんは、この生物の正体が何だか分かりますか?
謎の生物の正体は・・・
なんと、この謎の生物の正体はすでに判明済み!
こちらは「Eucyclodes」と呼ばれる蛾の幼虫とのことです。
私たちが思い浮かべる蝶や蛾の幼虫とはあまりにかけ離れているため、正体を知ってもますます驚かされますよね。
実は、オーストラリアではこれまでにも同じ幼虫が発見されているのだとか。
昆虫学者で自然写真家のマシュー・コナーズさんは、この蛾の幼虫が奇妙な見た目をしている理由について、「幼虫に見えないようにカモフラージュすることを目的としている」と捕食者から身を守るためだと推測されています。
それで植物の葉や苔と見間違うユニークな見た目なのか!と納得です。
こういった珍しい生物を目にすると、私たちの周りにも見逃しているだけで面白い生物が沢山いそうな気がして自然観察をしたくなりますね。
動画はこちら
何かしらの植物にしか見えませんが、実は蛾の幼虫だという不思議な生き物の姿は、こちらの動画からご覧いただけます。