
NASAの木星探査機「ジュノー」が、観測軌道から撮影した初画像を公開。衛星の姿もとらえた画像が話題となっているのでご紹介します。
7月5日に木星周回軌道に入った「ジュノー」。こちらが、7月10日に木星から430万km離れた位置から可視光線カラーカメラ「JunoCam」で撮影されたものです。木星面の右の方には大赤斑が見え、ガリレオ衛星も3つ(イオ・エウロパ・ガニメデ)写っています。
JunoCamからこの画像が届いたということは、探査機や観測機器が木星の過酷な放射環境に耐えてくれたということのようです。「木星の北極や南極の画像が待ちきれません」と米・サウスウエスト研究所Scott Boltonさんは話しています。
ちなみに、こちらは木星の極地のオーロラ(イメージ画像)。
出典:www.jpl.nasa.gov
次にジュノーが木星に接近するのは8月27日
最初の木星周回は53.5日間かけて行われるそうですが、その間にJunoCamは多くの画像を撮影予定とのこと。次にジュノーが木星に接近する8月27日に最初の高解像度画像が撮影される見込み。ミッション全体では、ジュノーは木星を37周する予定とのことで、最接近時には4100kmまで木星に近づき、木星の大気や磁場、オーロラなどの調査を敢行するといいます。
NASAの木星探査機「ジュノー」。
出典:www.jpl.nasa.gov
7月5日に周回軌道への投入に成功していた
ジュノーは、2011年8月5日に打ち上げられました。2013年10月9日には地球スイングバイによる増速に成功。そして、打ち上げから約5年後の2016年7月5日、木星の周回軌道への投入に成功しました。
周回軌道への投入を喜ぶ様子。
出典:www.jpl.nasa.gov
2011年8月5日の打ち上げ時。
出典:www.jpl.nasa.gov
今後、木星の調査が進むにつれて、木星がより身近な存在になっていきそうですね!
出典:www.jpl.nasa.gov / www.dailymail.co.uk