2011年の錦織とチャンとの対談から始まっていた意識改革「あなたは大きなミスを犯した。過去の実績は関係ない」

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テニス全米オープンで日本人初の快挙となる決勝進出を果たした錦織圭選手が日本中を賑わしていますが、その活躍の原因のひとつでものある言われているのがマイケル・チャンコーチの手腕。まだコーチになっていない2011年に錦織選手とマイケル・チャン氏が対談した映像の中に、大きな意識改革をさせた言葉が残されていましたので紹介したいと思います。

マイケル・チャンの選手時代は?

マイケル・チャンはアジア系のアメリカ人として90年代のテニス界にさっそうと現れ、今でも破られていない当時17歳3ヶ月で全仏オープンを最年少優勝記録を樹立しています。身長175cmと小柄の身長ながらも世界のトップとしてツアー34勝。同じアジア人で体格やプレイスタイルともに錦織選手との共通点が多くあります。

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2011年に行われた錦織・チャンの対談

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当時、成長著しい錦織選手との対談が行われたのは2011年のことでした。直前の大会で錦織選手の憧れである元世界王者のロジャー・フェデラー選手と決勝戦で対決しストレート負け(1-6、3-6)の惨敗を喫していました。対談では錦織選手がその試合を「フェデラーによってボクの自信は完全に砕かれました…」と振り返ります。

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その試合に対してチャン氏はこう言います。

あなたはひとつの大きなミスを犯しましたね。
準決勝後のインタビューで「フェデラーと決勝戦で対戦するなんてワクワクします。彼は偉大な選手で、昔から私の憧れの選手なのです。」と言いましたね。あなたの過ちはそこです。
なぜなら・・・フェデラーとの決勝に進んだことであなたはある程度満足していた。

コートの外で誰かを尊敬することは構いません。しかしコートに入ったら「お前は邪魔な存在なんだ」と言い切る決意が必要なんです。「優勝するのはお前じゃない!俺だ!」という気持ちでなければ戦う前に負けてしまいます。「過去の実績なんて試合には関係ないんだ」という強い気持ちが必要です。あなたは誰が相手であろうと勝つことだけを考えるのです。

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同じアジア人、体格、プレイスタイルのチャン氏の言葉だからこそ錦織選手の心に響いたのではないでしょうか。この数年後チャン氏が錦織選手のコーチとなり今があります。こちらの動画で対談をご覧ください。

<動画はこちら>

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