【自衛隊】戦闘機に新たな歴史を、女性自衛官に新たな希望を。航空自衛隊初「女性パイロット」誕生!

民間航空機だけでなく、航空自衛隊でもまだまだ女性の職業としてのイメージが低い「パイロット」。航空自衛隊では、平成5年より女性パイロットの育成を開始し、女性パイロット輸送機に機長や操縦教官の任務を遂行する方々も出てきました。しかし「戦闘機」や「偵察機」などの前線への配置はまだまだ制限されていました。

とはいえ人材が不足する昨今、防衛省は女性自衛官の女性配置制限を緩和することになり「戦闘機」や「偵察機」などの舞台でも女性が活躍できるようになりました。

そして何と先月8月24日、2等空尉 松島美紗さんは約2年間の訓練を終了し「自衛隊初の女性戦闘機操縦者」として、任命されたのです。

任命式の松島空尉

パイロットヘルメットを被る姿は、筆者も同じ元女性自衛官として惚れ惚れしてしまいます。

男女平等といっても、やはり女性として体力のハンデを感じざるをえない世界。それでも特殊技能を発揮され、男性と肩を並べて戦闘に挑む決心をされたことに、清々しさを感じます。

操縦職域を含むすべての職域を女性に開放した航空自衛隊。とはいえ、女性だからといって、体力面で優遇されるわけではありません。筆者が現役自衛官の頃、同僚の女性が戦闘部隊に志願しましたが、男性と肩を並べた環境では最後の関門を突破できずに夢破れた人もいました。

また、制度上の問題で夢が叶えられず、政治的に動かざるを得ない人もいました。当時の女性自衛官が戦闘部隊を目指す時、男性以上にスタートラインからの課題が山積みでした。

筆者は自衛隊生活の中で、女性が前線を目指すことが、どれだけ大変なことかを目にしてきました。だからこそ、松島空尉の姿は多くの女性自衛官に勇気と希望を与えたことと思います。今後も能力のある女性がどんどん活躍できる場所になっていくことを願っています。

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出典:facebook(@jasdf.pao)

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