虹の色とはどのような順番?その覚え方を解説!虹の色7色?2色や8色とされる地域もある!?

虹のことは、7色として日本人の多くは認識していますが、その色の順番は内側ないし外側からどのような順番の色だったか把握しているでしょうか。
そこで、ここでは虹とはそもそもどういうものでどんな色で、さらにどんな順番なのかを解説します。

実は国によって考え方も違ってくるのだとか・・・!!

虹とは?

 

虹は気象現象の中でも大気光学現象の1つとして考えられているもので、主に水分が舞い上がった状態で見られる現象です。

雨の日はもちろん、滝や川や海など水しぶきが上がる場所では虹が見られることもあります。
中には月の光でも虹を見ることができるなど、実は多種多様な条件で見ることができる現象となっています。

虹ができる原理

虹は、太陽光が空気中の水滴にぶつかることで発生する現象です。
その水滴の中で光が屈折することで虹の色合いとなります。

元々白色だった太陽光が水滴で屈折すると、光の分散という現象が起こります。
これによりさまざまな色に見えるようになるのです。

光の分散

光の分散が起こるのは、光は色によって屈折率が異なるためです。
屈折した光は色ごとに少しずつズレて並ぶため、虹が発生して見られるようになります。

虹は縁起がいい

日本では、古くから虹は縁起の良いものだと認識されていて、幸運の象徴となっています。
雨上がりなどに見られることが多いこともあり、嫌なことが明けた先に見えるものとして認識されています。

ダブルレインボー

 

虹は1つのアーチ状に見えることがほとんどですが、稀に2つのアーチ状に並んでいることもあります。

それを海外では「ダブルレインボー」と呼び、幸運の象徴としているところもあります。
日本では「二重虹」や「副虹」と呼ばれています。

虹の色の順番

 

虹はどこで見ても色の順番が同じです。
ここからはそんな虹の順番について解説します。

日本の場合

日本では、外側から「赤・橙・黄・緑・青・藍・紫」の順番。
ただし、これは日本の場合です。

国によってはさらに他の色が加わって認識されていたり、逆に少なく認識されていたりします。

境界線がはっきりしていないので、見る人によっては「4色しかないじゃないか」という人もいれば「8色あるよ」という人もいるのです。
人によって見える色の数が違うのも虹の面白いところですね。

順番の覚え方

虹の色、7色の配列を覚えるのは意外と骨が折れるかもしれません。
そこでここでは、虹の覚え方について3つご紹介します。

色の音読み

虹を外側つまり上から順に「セキトウキリョクセイランシ」と覚える方法があります。
これは、色を音読みすることでリズムが生まれ、口にしやすくなるという方法となっています。

試しに横文字のように口に出してみてください。
3ブロックほどに分けて「セキトウ・キリョク・セイランシ」という風にすると覚えやすいかもしれません。

語呂合わせ

虹の内側となる下から順に、「しらせろおとこ(知らせろ男)」と覚える語呂合わせがあります。

これは、それぞれの色の読み方を組み合わせたものとなっています。。
「紫=し・藍=ら・青=せ・緑=ろ・黄=お・橙=と・赤=こ」

それぞれの色の読み方の中でも、頭文字だけを組み合わせることで覚えやすくなっています。

英語読み

他には英語に置き換えると、外側から「レッド・オレンジ・イエロー・グリーン・ブルー・インディゴ・パープル」となります。
それを省略して生まれる「レオイグブイパ」というオリジナルの言葉を覚えておくという方法もあります。

リズムがあると覚えやすいというのは、人間の共通点でもありますね。
そのためこちらも「レオ・イグ・ブイパ」とリズムに置き換えると覚えやすいかもしれませんね。

虹色は七色?

 

虹の色は日本では7色と言われますが、実は国によって考え方も違ってきます。

現在の日本では7色が定番

現在の日本においては「虹=7色」というのが定番となっています。

江戸時代などでは、虹の色は中国から伝わった「紅緑の虹」という表現がそのまま用いられていましたので、当時から7色と認識されていたかは確認が難しいです。
浮世絵などでは3,4色しか使われていない上に作家によってその色の組み合わせは異なるという差異も生じています。
これに関しては、浮世絵が版画なので技術的な問題もあったかもしれません。

沖縄では2色!?

同じ日本であっても、実は沖縄では2色という解釈がされることも。
赤と青もしくは赤と黒という認識がされてきました。

ただし、これも昔の話で現在の沖縄では7色と認識している人がほとんどとなっています。

他の国の虹の認識

 

虹の色の認識は、国によって変わるようです。

8色(アフリカ・アル族)

アフリカのアル族の間では、虹は黄と緑の間に黄緑があると認識されています。
そのため、虹は8色あるということになります。

7色(日本・韓国・オランダ)

虹は7色という認識は日本だけではありません。
韓国やオランダでも同じく虹は7色という認識がされています。

6色(アメリカ・イギリス)

アメリカやイギリスなど英語圏では、虹を6色と認識されている傾向にあります。
「赤・橙・黄・緑・青・紫」となっていますので、青と紫の間にある藍色が認識されていないということになります。

たしかに、藍色が青の濃い色なので青もしくは紫に近い色ということで同じ色扱いされているのかもしれません。

5色(フランス・ドイツ・中国・メキシコ)

ヨーロッパではフランスやドイツ、アジアでは中国、中南米ではメキシコなどで虹は5色と認識されています。
「赤・黄・緑・青・紫」と認識されているので、アメリカやイギリスの6色である「藍」が認識されてないうえに、赤と黄色の間となる「橙」も認識から外れています。

こだわりのない国も多い

虹の色に関して、そもそもこだわりを持っていない国も多いようです。
聞いても人によりバラバラとなることや、考えたこともないという人もいるようです。

まとめ

虹はどこの国で見ても同じ光の層が見え、色の順番も同じです。
しかし、国によってその色について認識が異なってくるのだとか。

日本の7色という認識は、世界的にはむしろマイナーかもしれません。

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事