朝顔の花言葉はなに?爽やかな夏の朝のようなものからちょっと怖い花言葉まで

夏の朝に咲く花の代表ともいえる「朝顔」は、とても華やかで清らかな印象の花ですよね。
ここでは、この朝顔が持つ花言葉についてご紹介します。
爽やかな花言葉もあるのですが、その反面ちょっと怖い花言葉もあるそうですよ・・・。

朝顔とは?

 

朝顔は、ヒルガオ科サツマイモ属の植物です。
漢字では「朝顔」と表記しますが、「朝貌」と表記されることもあります。
ここでは一般的な表記、「朝顔」の方を使って解説しますね。

特徴

朝顔の最大の特徴は、朝に咲いて昼になる頃にはしぼむという点にあるといえるでしょう。
稀に日陰に置かれた朝顔が夕方まで咲くこともあるのですが、基本的には咲いている時間が短い花です。

しかし、茎には無数の蕾が生えることから、翌日になるとまた美しい花を咲かせてくれます。
葉は互い違いに生えており、その茎に柔らかい毛が生えています。

ちなみに、朝顔のように花を咲かせるのが1日だけの花を「一日花」といいます。
朝顔以外にも、南国の花であるハイビスカスも一日花となっていますよ。

開花時期

朝顔の開花時期は7月~9月が一般的ですが、多年草の品種であれば6月~11月まで咲くものもあります。
開花時期が夏ということもあり、夏休みの課題として育てていた人もいるのではないでしょうか?

原産

これだけ広く知られた朝顔ですが、原産ははっきりとは分かっていません。
主に熱帯に属するアジア地域の一部、もしくはヒマラヤを含むネパール周辺と考えられています。

日本へは奈良時代から平安時代、遣唐使によって中国を経由して薬草として持ち込まれました。
当時は下剤や利尿薬といった薬として用いられていたそうです。

花の名前の由来

朝顔は、「朝の顔」という意味からではなく、「朝の容花(かおばな)」が由来とされています。
容花とは、美しい花を意味します。

朝に咲き、昼にはしぼむ朝顔を「朝に美しい花を見せてくれる花」という意味合いで付けられたということですね。
深読みすると、その美しい花を見せてくれるのは朝だけ、ということにもなりますね。

朝顔の花言葉

朝顔には爽やかな花言葉がたくさんあります。
その一方でちょっと怖い花言葉もあります。

全般的な意味の花言葉

朝顔の全般的な花言葉は「明日も爽やかに」「結束」「愛情の絆」「私はあなたに絡みつく」などです。

どれも朝顔の性質にちなんだ花言葉となっています。
朝顔は咲き終わっても次の日にはまた新たな花を咲かせることから、「明日も爽やかに」という花言葉が広まったそうです。
また、支柱などに巻き付いて育つことから、しっかりと繋がるという意味で「結束」や「愛情の絆」などの花言葉が付けられています。

逆に支柱がないと上手に育たず、何かに絡まないと伸びることができないため、「私はあなたに絡みつく」というようななんだか意味深な花言葉も生まれたようです。

色による花言葉

朝顔の花言葉はどれも前向きになれるようなものが多いですが、色によってまたその花言葉も違ってきます。

赤い朝顔

 

赤い朝顔は「儚い情熱的な愛」という花言葉があります。
これは燃えるように咲いてはしぼむ朝顔の特性にちなんで付けられものです。

ピンクの朝顔

 

ピンクの朝顔には「安らぎに満ち足りた気分」というような花言葉があります。
ピンクが心を落ち着かせる色合いと認識されていることから来た花言葉となっています。

白の朝顔

 

白の朝顔には「固い絆」や「溢れる喜び」などの花言葉があります。

青の朝顔

 

青の朝顔は「儚い恋」や「短い愛」などの花言葉があります。
この花言葉に関しても、朝顔の綺麗に咲いてもすぐにしぼんでしまうことにちなんでいます。

紫の朝顔

 

紫の朝顔には「冷静」や「平常」などの花言葉があります。
これも紫色が、心を落ち着かせるものだという認識から付けられました。

江戸時代に大人気を博した朝顔

 

朝顔は江戸時代に一大ブームを起こした歴史があります。
ここからは江戸時代から愛されていた朝顔の歴史について触れていきましょう。

薬として伝来した朝顔

朝顔は薬用として日本に伝わりました。
特に牽牛子(けんごし)と呼ばれる種子が下剤などの効果がある生薬として利用されていました。
ただし、毒性があるとも言われており、素人判断で服用するのは避けるべきものとなっています。

江戸時代、ブームの影響で品種改良が進む

朝顔は江戸時代に品種改良が大きく進み、様々な品種のものが生まれたようです。

特にユニークな咲き方をする朝顔は非常に高値で取引されるようになりだしました。
花や葉や色が原型とかけ離れたその朝顔は「変化朝顔」と呼ばれていました。

もちろん、普通の朝顔も園芸用や観賞用として一躍人気となり、現代のように誰もが愛する花となったわけですね。

江戸時代の朝顔ブームは2回あり、一度目は江戸時代後期の文化文政の時代です。
この頃は化政文化と呼ばれる歌舞伎や浮世絵、滑稽本が流行った町人文化が栄えた頃でもありました。
当時は朝顔の優劣を決める番付表も出回っていたことから、その人気が伺えます。

そして、二度目のブームは幕末の嘉永安政期です。
先のブームが町人文化が栄えた頃というのもあって、園芸家や植木屋、文化人が火付け役になったのと違い、この嘉永安政期のブームでは武家も図譜(図鑑のようなもの)を発行するのに関わっているので、より幅広い層でのブームとなったようです。

まとめ

朝顔の花言葉は、「私はあなたに絡みつく」という真意を知るのがちょっと怖くなる花言葉があります。
その一方で「明日も爽やかに」「結束」「愛情の絆」というポジティブなものもあります。

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