時代によって変化する温泉のマーク「♨」

現在では「♨」が温泉マークの定番とされていますよね。
ところが、時代によって実は変化があったのだとか。

主に第1期~第3期に分けられて変化したとされ、以下のような特徴があったのだとか。

・第1期:湯気の形が曲線
・第2期:湯気の形が直線
・第3期:湯気の形が再び曲線にもどり現在の形「♨」になる

その他、独自の形をしているものもあります。
例えば前述の磯部温泉の記念碑で描かれているものは「〇に三本の斜線」です。

このように時代によって用いられている「♨」は若干ながら変化を繰り広げているのです。

温泉のマークは「♨」だけではない?!

温泉マークといえば「♨」が定番ですが、近年では必ずしも日本古来から伝わる「♨」だけが温泉マークとはいえなくなっています。
その背景には外国人観光客の増加が関係しています。

一般的な温泉のマーク

一般的な温泉のマークは「♨」とされていますよね。
これは現代の日本ですっかり定番の温泉マークとなっています。

この「♨」は温泉の湯気を表しているとされるのが一般的です。
その他には入浴回数や入浴時間を表しているともされているそうです。
ただ、これだと日本人にはわかりやすくても、温泉の事をよく知らない人、例えば外国人観光客にはわかりにくいですよね。

JISやISOで設けられたもうひとつのマーク

近年では日本を訪れる外国人観光客が温泉に立ち寄ることも多くなりました。
そこで、2017年により分かりやすいマークが用意されるようになりました。
それが国際規格のISO図記号です。

その結果、JISでは「♨」を用いられているものの、ISOでは違うマークになりました。

「♨」は日本人にはなじみがあるので伝わりますが、海外の人にとっては入浴施設と伝わりにくいです。
そこで、ISOのマークでは「♨」に人型マークが取り入れられたことで、より直感的に理解しやすいマークとなりました。

2つのマークは選択式!

しかし、まだ街中で見かける多くは「♨」で、ISOのマークではないよ?と思う人もいると思います。
実は従来の「♨」とISOの新マーク、どちらのマークを使っても問題ありません。

そのため、現状としてはどちらを用いても間違いではありません。
こちらを使わないといけないという強制力はないため、しばらくはどちらも使われそうです。

ただ、グローバル化を背景に国際規格で統一される記号も多くなってきました。
なので温泉マークも、いずれはよりわかりやすいISOのものに統一されるかもしれません。

筆者の個人的な意見としては温泉といえば「♨」なので、何かの形で残してほしいとは思いますが!

まとめ

温泉マークの「♨」は江戸時代からはじまったとされ、最古のものは磯部温泉だとされます。
また、別府温泉が起源とする説やドイツから伝わったとする説もあります。

近年は、従来の「♨」というマークの他に、国際規格となるISO規格の新しい温泉マークも登場しました。
そのため、今後はこの新しいマークが普及していくのかもしれませんね。

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