【まわり】「周り」と「回り」に意味の違いはある?その使い分け方は?

「まわり」の漢字表記には、「周り」と「回り」があります。
この2つは、似ているようで異なる役割の言葉です。

ここでは、「まわり」をあらわす漢字「周り」と「回り」の違いについてご紹介します。
また、「廻り」との違いについても解説します。

「周り」と「回り」の意味

まずは「周り」と「回り」、それぞれの意味を見ていきましょう。

「周り」の意味

「周り」は、あるものを取り囲んでいるものや状況に対して用います。
特定の場所の近辺にあるものを指し「ビルの周りの飲食店」といった表現が可能です。
また、「周りの人間関係」のように目に直接見えない状況を指す際にも利用されます。

「周」を含む語句としては「周囲」や「周辺」がありますが、こちらも取り囲んでいる物事をあらわす際に用いられます。

「回り」の意味

「回り」は、まわることめぐることをあらわしています。
また、いきわたることの意味でも用いられます。

「金回りがいい」といった、お金の巡回がいいことを比喩とした表現でも使われます。
「挨拶回り」は、新任や年末年始などに、赴くべき場所に漏れなく行くことをあらわす言葉となっています。

回りは、太さを大きさあらわす際にも用いられます。
それが「首回り」や「胴回り」などの語句です。
首回りは首の太さを、胴回りはウエストの意味で用いられる言葉です。

「回」を入った語句には、「回転」や「巡回」といった名詞があります。
この回の入ったものは「名詞+する」を組み合わせで一種の動詞的役割を果たすことができるものが多くなっています。
回転と巡回も、「回転する」「巡回する」という表現をしても意味が通じますよね!

例外に気を付けて

例外的な用い方に「身の回り」があります。

「身のまわり」は自分の周囲の意味なので、「周り」を用いるのではと思うかもしれません。
しかし、「回り」手が届く距離にあるものという意味で使われる事もあります。

「周り」が使われる状況は、手の届く範囲より距離感の大きいものが多い傾向にあります。
そのため「身の回り」という表現になるんですね。

「周」と「回」の漢字の成り立ち

ここからは、「周」と「回」の漢字の成り立ちについて見ていきましょう。

「周」の成り立ち

「周」という漢字は、田んぼに米が茂っている様子から来ているともされます。
土が作物をあらわし、口はゆきわたることをあらわしているのだとか。
「吉」は壺に蓋をした様子からとも、神事に使う刃物と祈りの様子から成立したともされるので、別物がたまたま同じ形をしていただけだったんですね。

また、箱や器の外面に彫刻が一面に施された象形から出来上がった字だともされています。

「回」の成り立ち

「回」は、水が渦巻く様子から生まれた象形文字とされています。

「廻り」との違い

「まわり」と読む漢字には「廻り」もあります。
ここからは「廻り」との違いについてまとめます。

「廻り」は常用漢字表に無い

「回り」と「周り」は常用漢字とされています。
しかし、「廻り」は常用漢字ではありません。
そのため、「廻り」の意味で表記したい際は、比較的文字の似ている「回り」が代用されます。

おおよその意味は「回り」と同じなのですが、「廻り」は、定められたルートを巡るという意味で用いられる事もあります。
仏教での「輪廻転生」や江戸時代に作られた海路「西廻り航路」「東廻り航路」など特定の場合では目にします。
古風な表現のひとつとして用いられる事もあります。

「廻」の成り立ち

「廻」は「回」と「廴」が組み合わせられた漢字です。
「廴」は、道を延ばした象形で、ものを長く引き伸ばすという意味があります。

まとめ

周りと「回り」は、共に「まわり」と読むことから混合される事もあります。
しかし、意味合いが異なり使い分けることが可能で鵜s。
「周り」は、あるものを取り囲む様子をあらわし、周を含む語句は名詞として使われる傾向にあります。
その一方、「回り」は回転するという動詞として使われます。

「廻り」は、常用漢字に含まれないことから、回りの古い表記とされる事もあります。
確かに、共通する意味は多いのですが、定められたルートを巡り続けることという意味で用いられることがあります。

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