ドローンとは何か?基礎知識や特徴、ラジコンとの違いを解説

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ドローンの定義

 
 

昨今ドローンは急激に名前を知られるようになったので、ほとんどの人がどんなものか知っている人は多いでしょう。しかし、ドローンの名前の由来や定義、利用目的などを知っている人は少ないかもしれません。まず、ドローンの定義を紹介いたします。

 

ドローンの名前の由来

諸説ありますが、もともとドローンは英語でオスの蜂を意味する「drone」を意味します。ドローンの飛行の音が蜂が飛んでいる音と似ているからという由来です。

 

また、第二次世界大戦時前:1915年から、イギリス軍で使用されていた射撃訓練用標的飛行機「クイーン・ビー」という名前から名付けられた話もあります。「クイーン・ビー」は無人で空中を飛行し、その飛行機を軍人たちが射撃していました。クイーン・ビーを略すと”女王蜂”となります。その女王蜂が転じてオスの蜂「drone」と呼ばれるようになったのです。

ドローンとラジコンの違い

送信機を使った遠隔操作で飛行させられる点はドローンもラジコンも共通していますが、ラジコンは飛行している間、操縦者によるプロポと呼ばれるコントローラーで操作することが必須です。

 

また、ドローンは元々軍事用として使用されていました。航空法第2条22項の改正により「無人であり、遠隔操作または自動操縦で飛行できる、200g以上の重量の機体」がドローンと定義されるようになりました。重量200g以下の場合は遠隔操縦で飛行できる無人機であっても、ドローンの定義には含まれないことになりました。

 

ドローンの利用目的

ドローンは現在様々な場面で使用されています。ドローンの代表的な活用例として出されるのは空撮ですが、以下の分野でも活躍しています。

  • 産業
  • 災害
  • 警備
  • 医療
  • 軍事
  • 生態調査

 

映画やライブ中継などエンターテイメントの分野でも地上からでは撮れない景色や映像にドローンはよく使われるようになってきました。産業分野では人手不足や高齢化に伴い機体に農薬を載せ、効率よく農薬散布をすることに使われています。

 

警備分野では一般的に防犯カメラや警備員の巡回などが主流ですが、遠隔操作で動かせるドローンは人が立ち入りにくい場所も監視できることがメリットとなりリスク回避の点も注目されています。

 

無人航空機すなわちドローンは元来軍事用に使われており、現在でも各地で軍事目的として使用されています。軍事用のドローンを一般人は目にすることはあまりないですが、命の安全を確保しながら敵地の偵察や攻撃ができる点に関してはドローンのほうがメリットとされています。

また、運用に時間やコストもかからないドローンを使えば、野生動物の生態情報も素早く収集できます。

 

ドローンを飛行させるときの注意点

 

 

航空法による規制

ドローンは空を飛行するものなので航空法による規制が必要になってきます。

 

航空の用に供することができる飛行機、回転翼航空機、滑空機及び飛行船であって構造上人が乗ることができないもののうち、遠隔操作又は自動操縦(プログラムにより自動的に操縦を行うことをいう。)により飛行させることができるものであり、重量が100g以上のものを対象としている。

無人航空機の飛行の安全に関する教則(国交省)より引用

 

機体重量が100kg以上超えるドローンは規制対象になります。緊急用務空域の原則飛行禁止といったように、重量問わず適用される規制もあることに注意しましょう。

一方、あまりにも軽すぎるもの100gのドローンは模型航空機に分類されます。しかし、重要施設の周辺地域の上空における小型無人機等の飛行の禁止に関する法律において規制対象となる可能性もありますので、屋外で飛行させたい時は事前に確認しておきましょう。

 

ドローンについて正しく知り活用しよう

 

 

本記事ではドローンの定義と基礎知識、また活用パターンについてご紹介しました。航空法が定められている地域はドローンを飛行させることができないので事前に確認しましょう。使いたい場面によってドローンの種類も異なるので、ぜひ参考にしてみてください。

 

記事提供:ドローンガイド

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