※本記事はFUNDO編集部に寄せられた体験談をもとに作成しています。
実際の個人情報が特定されないよう、フィクションおよび編集を加えています。
ふとしたきっかけで始めたSNS。
フォロワー0、投稿0、誰にも見られていないはずの場所で、
たった1件の通知が、心を救う瞬間があります。
これは、そんな奇跡みたいなメッセージを受け取った日の物語です。
目次
フォロワー0のアカウントに届いた「1」の通知
仕事で心が疲れ切っていた頃、
私は気持ちを整理したくて、新しいSNSアカウントを作りました。
フォロワーもいない。誰にも知られていない。
本当に「ゼロ」からのアカウント。
だからこそ、人に言えない弱音を置いてもいい気がしたのです。
その日の夜、投稿してみました。
「なんだか頑張れない日。
誰にも迷惑はかけてないと思うけど、
消えてしまいたい気持ちにもなる。」
誰にも見られないはず…と思ってアプリを閉じました。
しかし翌朝、画面に1の通知がついていました。
(え…誰?)
フォロワーは0のまま。
でも、DMに一件のメッセージが届いていたのです。
「気づいてあげられなくてごめんね」
恐る恐るメッセージを開くと、そこには見覚えのある名前がありました。
…母からでした。
「あなたのこと、ちゃんと見ていたいのに
気づいてあげられなくてごめんね。
あなたがつらい時、
真っ先に気づける母親になりたいのに
こんな場所で初めて知ってしまった。
でもね、
あなたがいてくれるだけで十分なんだよ。」
画面が滲んで、文字が読めなくなりました。
母はSNSに疎い人です。
アカウントを見つけたのも、おそらく偶然でしょう。
でも、
ゼロから作ったはずの場所で一番会いたかった人に見つかった。
その事実が胸を強く揺さぶりました。
やっぱり母は鋭かった
実は数日前、母は私の様子がおかしいことに気づいていたそうです。
LINEの返信がいつもより短く、少し間が空いていたこと。
電話をしても「大丈夫だよ」と曖昧に笑うだけだったこと。
「本当は元気じゃない気がする…」
そう思った母は、私の名前や過去に好きだった言葉を
検索窓に入れて、SNSでそっと探したのだそうです。
すると、たまたま表示されたアカウントの
プロフィール文や投稿の書き方に 私らしさを感じ、
試しに開いてみたのだと。
見つけたんじゃなくて、探したの。
あなたが心配だったから。
母のその言葉が、胸に深く刺さりました。
涙が溢れた理由
私はすぐに母へメッセージを送りました。
「大丈夫。心配かけてごめんね。
でも、お母さんに気づいてもらえて、安心した。」
母からの返信は一言。
「気づいたよ。」
その短い言葉に、
今まで頑張って張りつめていた心が、
静かにほどけていくのが分かりました。
わたしがSNSで見つけたもの
SNSはときどき残酷で、
ときどき魔法みたいです。
フォロワー0の小さな世界で、
最初に届いたメッセージが母からだったということ。
それは、ひとりじゃないという証明でした。
※本記事はフィクションです
登場人物・団体名はすべて架空であり、実在とは関係ありません。
※文章の一部は生成AIを利用して制作しています。