「サークルKは虫が集まりやすい」中学生の“コンビニ昆虫”調査研究が興味深いと話題に!

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出典:twitter.com

「サークルKは虫が集まりやすい」という結論を出した三重県の中学1年生の“コンビニ昆虫”調査研究が興味深いと話題になっているのでご紹介します。


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こちらは、「中学生の研究の結果が面白かった」というツイート。研究結果は、三重県総合博物館・MieMu(みえむ)で展示されていたようです。

虫が集まるコンビニとそうでないコンビニの違いは何か?という切り口がまず面白いですね。いくつかのコンビニを調査した結果、サークルKに多くの虫が集まるという結論を出していたとのこと。

各コンビニのマークのまわりに、そのコンビニの周囲で採取できた虫を並べていますが、サークルKはもう1箱分あったそうです。


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簡易分光器や紫外線フィルターを使って調査していたようです。


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津市内、延べ60店舗以上のコンビニを調査

津市内の延べ60店舗以上のコンビニを調査し、採集した昆虫を会社別に分類した標本を完成させたそうです。60店舗をまわる労力も相当なものです。調査した中学生は、もともと大の昆虫好きとのことですが、それにしても凄い研究魂ですね。

夜の「コンビニ昆虫」観察は午後8時頃から開始。父親が車の運転係、母親が記録係としてサポートしてくれたそうです。雑木林に近いところにあるコンビニや池に近いコンビニ、田んぼに囲まれたコンビニなど、さまざまな立地環境にあるコンビニをまわったようです。

照明の状態が「コンビニ昆虫」の数に影響

中学生は、コンビニ各社の店舗で使われている照明の状態が「コンビニ昆虫」の数に影響しているのでは…と考えたそうです。そこで、簡易分光器を使って光のスペクトルを調査。すると、常に昆虫が少ないコンビニはLED電灯を多用しているなどの理由で光がとても弱いことが分かったといいます。

次に紫外線透過フィルターでも調査。紫外線のほかに青、青紫に敏感な「虫の目」になってコンビニの光を検証した結果、虫が少ないコンビニは店内の照明だけが青っぽく目立ったり、外の看板も店内も暗く見えたりしたそうです。これに該当したのが、セブン―イレブンやローソン、ファミリーマートだったとのこと。

その中で、一つだけ青っぽく浮かび上がるコンビニが「サークルK 津大里店」だったそうです。同店で採集できた昆虫の数は他店よりもはるかに多く、海辺でよく見られるコガネムシ科のシロスジコガネもたくさん発見できたそうです。

(「コンビニ昆虫」の研究に対して寄せられていた声)


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三重県総合博物館・MieMu(みえむ)での展示は既に終了しているとのことですが、近日また再展示される方向で調整中だそうです。

この件は、Yahoo!ニュースでも取り上げられ、瞬く間に大きな話題となりました。今後の展示会への出展が期待されますね!


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調査結果の総括として、中学生はこう記していたそうです。

今後、コンビニの虫対策が進んでいくと、コンビニに虫が集まることはどんどん少なくなっていくかもしれません。

でも、コンビニに集まる虫を採集観察することで、その地域の自然環境や昆虫の分布状況などを知ることができると思います。

そしてそのことをもとにして、昔と比べて環境の変化が激しい現代において、それぞれの地域の自然保護に必要な対策を考える足がかりにできると思います。

虫が集まらないコンビニは掃除も楽で便利かもしれませんが、虫が集まるコンビニもずっとあって欲しいと思いました。

「コンビニ昆虫」という切り口もそうですが、結論を導くためのあくなき研究心、研究途中での気づきなど…素晴らしい研究とその成果だと思います。


出典:headlines.yahoo.co.jp


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