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「本当に泣けます…」「家族に感謝しなければいけないと思った」
7月26日に公開された、鉄拳のパラパラ漫画動画「お父さんは愛の人」が話題になっているのでご紹介します。
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目次
パラパラ漫画動画の原作となったのは1通の手紙
亡くなった大切な人への想いを綴った手紙を募集する「つたえたい、心の手紙」という企画があり、その受賞作品が鉄拳さんによってパラパラ漫画化されたそうです。
タイトルは「お父さんは愛の人」。主人公は子供の頃から父親の愛情をたっぷり受けて育ったひとりの女性。成人後、結婚、離婚、出産を経験した彼女が、年老いた父親の介護を通して、これまでの父親との思い出を振り返り感謝する、といったエピソードが描かれています。
動画をご覧いただく前に、まずは原作をご覧ください。
娘から、今は亡き父への手紙「お父さんは愛の人」
福岡県 樋口淳子 様 48歳
お父さんは愛でできている。小さい頃から、そう思いよったよ。
私が小学校の頃、尿検査でおしっこを入れるしょうゆ入れみたいなのの赤いふたが無いって大騒ぎしたことがあったやん。私がわあわあ泣きよったら、お父さん、「淳子ちゃん、泣かんでよか」ってどっかからコルクを持ってきて、削り削り入れ物に合わせてふたを作ってくれたもんね。なんか妙な形やったけど、おしっこがこぼれんようなちゃんとしたふたやった。次の日一人だけコルクのふたで検尿を出したけど、恥ずかしいやら自慢やら。優しかったあ。お父さんは。
中学の技術の課題、防犯ブザー覚えとう? 不器用な私は作れるはずもなく、結局お父さんが徹夜で作ってくれたね。寝ぼけた私は、ブーブー音が鳴る度に、「うるさい!」って文句言いよったらしいね。朝になって防犯ブザーが出来上がっとうのを見て、ごめんなさいって気持ちでいっぱいやったとよ。でも、今思えば、お父さんもあんまり器用な方じゃなかったね。評価2やった。
私が離婚を決めたときも、何も言わず何事もなかったように、全て受け入れてくれたね。親不孝な娘やんね、私。父親のいない子を産む決心をした時もそう。穏やかに、いつもと同じ笑顔で私たちを守ってくれた。それなのに、お父さんの優しさが辛くて、ちゃんとありがとうって言えんかった。
だから、お父さんの認知症が進んで、夜中にトイレに連れて行ったりお尻を拭いてあげたりするようになった時、涙が出るほど嬉しかっとよ。お父さんは何度も「ごめん」って言いよったけど、私は喜びで胸が震えるほどやった。やっと恩返しができるっちゃもん。でも、ほんの短い期間の介護生活の後、病院のベッドで眠り続けて、そして逝ってしまったね。私になんちゃって介護の思い出を残して。私の罪悪感を少しでも軽くしようと思ったっちゃろ? お父さん。
どこまでも優しいお父さん。お父さんは大きな愛の人。私もお父さんみたいな愛の人になるけんね。だって、お父さんの愛から生まれて愛で育った娘やもん。
感動のパラパラ漫画動画
上記の手紙を鉄拳さんがパラパラ漫画動画にしたものです。
<動画はこちら>
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(寄せられていた声)
・泣きすぎて脱水症状になるところでした。
・親子って素晴らしいと思いました。
・言葉がないのに、ここまで感動を伝えられる鉄拳さんはすごい。
・今の自分と重なり、涙が止まりませんでした。 強かった父、頼りがいのあった父。人は歳を重ねれば誰しもよぼよぼになってしまうけど、自分の親はそうではない(と思っていたい…)父親の弱くなった姿を目の当たりにするのは、できれば避けたい、現実を目にしたくはないといつも父のお尻を拭きながら、介護に携わろうとしない兄弟を恨みもしました。周りを困らせる父の行動や言動に、つい腹をたて喧嘩をしてしまうこともしょっちゅう。でもこのパラパラ漫画を見て、自分と父との想い出がよみがえり、介護を通して親に恩返しができることの喜び、幸せを素直に感じています。樋口さん、鉄拳さん、ありがとうございます。そしてお父さん、ありがとう。
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家族の固い絆、かけがえのない数々の思い出、父親への感謝… 改めて気づかせてくれる作品ですね。
出典:www.youtube.com / www.kurashinotomo.jp