中高年ライダーの事故の割合が上昇傾向にあることを受け、秋の行楽シーズンであることも踏まえ、警察が注意を呼び掛けています。
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「リターンライダー」の増加が背景!?
近年、余暇にバイクを楽しむ中高年が増加。業界団体の調査によると、バイク購入者の6割超が50代以上であり、平均年齢も年々上昇傾向だそうです。
時間や経済的な余裕が生まれたことを機会とし、一度はバイクから離れたかつての愛好家が、再びバイクに乗り始める「リターンライダー」が多くなったためと考えられています。そして、中高年による事故は後を絶たない状況だといいます。
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中高年ライダー増加の一方で、若年層は減少
「日本自動車工業会」の調査によると、2007年度の段階では、二輪車購入者のうち50代以上は全体の44%となり、購入者の平均年齢は45.8歳だったそうです。しかし、以降その割合は増えていき、2015年度は61%で平均年齢も52.9歳に。
その一方で10~20代の購入者は2007年度17%から2015年度は9%にまで減少したといいます。
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こうした状況の中、中高年ライダーの事故の割合も上昇。兵庫県警交通企画課によると、今年1~8月に県内で起きた二輪車(ミニバイクを除く)の人身事故は479件。このうち50代以上は約30%となる141件で、割合は10年で約10ポイント増えたそうです。
公益財団法人「交通事故総合分析センター」の調査によると、39歳以下のライダーは、二輪車に乗る機会が毎年減少傾向であることに対して、40歳以上のライダーは、ほぼ横ばいだといいます。「交通事故が減少している中で、中高年がバイクに乗る頻度は変わっていないため事故の割合が高まっている」としています。
(寄せられていた声)
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体力、視力、反射神経の衰えを指摘
日本自動車連盟(JAF)は、リターンライダーのほか、初心者ライダーや中級ベテランライダーなど、各ライダーが快適なバイクライフを送れるようアドバイスするコンテンツを公開しています。
JAFの指導員が、昔に比べて「体力、視力、反射神経は衰えている」などと改めて指摘し、実際にバイクを運転しながら補助ブレーキ装置やタイヤ事情などを説明しています。バイクに乗られている方で諸々不安を感じているという方は、ぜひチェックしてみてください。