
2024年、私たちが「今すぐ解決したい!」と感じて検索した悩みは、より具体的で実践的なものに集中しました。
Googleが発表した生活者動向レポート(Think with Google 生活者動向 Vol.1・Vol.2)から、前年比で検索量が大きく伸びた5つのキーワードをランキング形式でご紹介します。
行動のヒントも一緒にまとめているので、ぜひ参考にしてみてください!
目次
第1位:物価高騰 対策(+110%)
円安やエネルギー価格の高騰が続き、「物価高騰 対策」の検索は前年比2倍以上に増えました。
節約術だけでなく、「値上げはいつ終わる?」「副業の稼ぎ方」など収入を増やしたい人も増えています。
▶ 行動のヒント
家計簿アプリで支出を“見える化”
通信・保険などの固定費を見直す
ポイント還元より「無駄を減らす」に注力
第2位:防災備蓄(+90%)
元日の能登半島地震や豪雨の影響で、防災意識が急上昇。
非常食やモバイルバッテリーに加え、「自宅の耐震チェック」といった長期的な備えへの関心も高まりました。
▶ 行動のヒント
72時間分の水・食料を確保
手回し充電器やLEDライトを用意
家具の固定や持ち出し袋の中身を写真で管理
第3位:ローリングストック(+60%)
防災意識の高まりとともに、「備蓄した食料を消費しつつ補充する」というローリングストック法が注目されました。
「いつ食べる?」「何を買う?」といったチェックリスト需要も増えています。
▶ 行動のヒント
普段のレトルトや缶詰を“+1”ずつ買い足し
賞味期限が近い物は手前に置く
使った分はすぐリストに追記して在庫を把握
第4位:気圧 今日(+15%)
“気象病”を実感する人が増え、気圧変化による体調管理に関心が集まりました。
「気圧 今日」や「頭痛 気圧」といったリアルタイムで確認できるアプリも人気です。
▶ 行動のヒント
朝に気圧グラフを見て予定を調整
低気圧の日は水分・カフェインを意識的に
気圧アラートをスマホで設定する
第5位:在庫確認(例:eSIM 在庫)(+50%以上)
購入前に「在庫があるか?」を調べる検索が急増しました。
特にeSIMや医薬品、人気ガジェットなど、品薄になりやすい商品で顕著です。
▶ 行動のヒント
店舗公式サイトで在庫を確認
SNSやレビューで最新入荷情報をチェック
代替品のリストを作って“買えないストレス”を回避
検索に現れた3つの傾向
2024年の検索動向から、以下の共通点が見えました。
▶ 共通点 背景 対策例
① 具体的なワードが増えた 「対策」「選び方」「今日」など即効性重視 記事タイトルに“解決”の言葉を入れる
② 派生検索が多い 物価→副業、防災→食料管理といった連鎖 関連記事へのリンクを用意
③ 一次情報を求める 信頼できる公式サイトを重視する傾向 出典やURLを明記する
番外編:2025年前半に急増した悩みTOP3
2025年前半(1〜6月)は、2024年の傾向を引き継ぎつつ、より「生活インフラ」に直結する悩みが上位に上がりました。
新紙幣 使えない/対応(+85%)
新紙幣発行から1年が経過しても、自販機や券売機でのトラブルが続出し、検索が急増しました。
▶ 行動ヒント
旧紙幣も問題なく使えるので落ち着いて
キャッシュレス決済も併用
「両替詐欺」には注意
熱中症 対策・警戒アラート(+70%)
猛暑が早く訪れ、過去最多レベルのWBGT(暑さ指数)警戒日数となり、関心が急上昇。
▶ 行動ヒント
朝夕のWBGTを確認
有酸素運動や入浴で暑さに強い体づくり
こまめな水分・塩分補給を徹底
住宅ローン 金利(+65%)
日銀の追加利上げで金利が上昇し、「変動と固定のどちらがいい?」という悩みが増えました。
▶ 行動ヒント
返済比率は25%以内に
変動+固定の“ミックス型”も検討
金利シミュレーターでシミュレーションする
まとめ
検索は、私たちの悩みを映し出す“温度計”のようなものです。
2024年は「物価高騰 対策」がダントツで1位でしたが、防災・健康・在庫管理といった具体的な行動につながる悩みが目立ちました。
読者の不安に応えるためには、一次情報と具体的な行動ステップを提示するのが大切です。
Googleトレンドを活用して、すぐに動けるヒントを発信していくことが、これからの情報提供のカギになりそうです。