出典:www.lci.fr
フランスでのある取組が近隣国にも広がりを見せています。フランスは今年の2月に新法案「食品廃棄禁止法」が成立しました。その名の通り食品の売れ残りの廃棄を禁止する法案で、世界に先駆け食料の廃棄問題に進んで取り組んでいます。そんなフランスで6年前に出来た団体は法律ができる前から、食料廃棄問題に取り組んでおりその方法が素晴らしいと近隣諸国にもその取り組みが広がりつつあるのです。
売れ残りの無料配布
売れ残りの無料配布、コンビニやスーパー等、売れ残った商品を廃棄するのが当たり前の日本にとっては衝撃の方策かもしれません。しかし、この方法実に合理的で人道的。日本から世界に広まった言葉”モッタイナイ”を体現する素晴らしい取組だと思います。
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フランス北部の都市リールのWazemmesは、ヨーロッパで2番目に大きい市場で、そこでこの取組は始まりました。
6年前、市場の売れ残りが廃棄されたごみ箱を漁る多くの人を見た”ジャン=ルールメール”さんは、売れ残った品物を廃棄せず、欲しい人に配布しようと考えボランティア団体”La Tente des Glaneurs”を創立しました。
”La Tente des Glaneurs”は毎週日曜日になると白いテントを立て市場で売れ残った食料を無料配布しだしたのでした!
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取組はどんどん有名になり、今では毎週約1300人もの人が無料配布に並ぶようになったそうです。無料配布を受けるためには面倒な手続きや、身分証明は必要なく、求めている人に品物が届くようにされているそうです。
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▼食料だけでなく生花なども配布
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この取組では、食料をなかなか買う事の出来ない人にとっては、非常に素晴らしい制度で、更には売り手側も廃棄物が出ないというメリットがあり双方に良い取組となっています。
ここで食料を分けてもらった人たちが、後々経済的に余裕が出てから、”La Tente des Glaneurs”にボランティアとして戻ってくる方も多いらしく、”La Tente des Glaneurs”は今ではフランス全土で37か所。更には、スペインやベルギーでも広がりを見せているそうです。
この様な素晴らしい取組、日本でも出来たらいいですよね!”La Tente des Glaneurs”のfacebookページはこちら