出典:gsi
戦前の昭和11年頃(1936年)に撮影された空中写真が、国土地理院の地図上にて初公開されたのでご紹介します!
この貴重な空中写真が発表されたのは4月28日。以降、国土地理院のウェブ地図「地理院地図」上で、東京23区の1936年(昭和11年)頃の戦前の空中写真が、現在の地図や各年代の空中写真などとも重ねて閲覧できるようになりました。
目次
撮影時期が判明している空中写真の中では最古
これまで国土地理院の「地理空間情報ライブラリー」のサイトで1枚単位で公開していた東京23区内(世田谷区の一部を除く)の519枚の空中写真を、現在の地図と位置がずれないようつなぎあわせました。
ちなみに今回公開された空中写真は、国土地理院が保有し撮影時期が判明している空中写真の中では一番古い年代のものだそうです。
さっそく見比べてみた
東京の主だった箇所をいくつか見比べてみました。昭和11年(1936年)と2007年の比較になります。
※一部について空中写真が白や黒で塗られて状況が不明な箇所があります。これは、戦前に撮影された元の空中写真に由来するものだそうです。
こちらは東京タワー周辺の比較。上が1936年、下が2007年です(以下同)。
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東京スカイツリー周辺の比較。
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2007年頃なので工事中ですね。
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こちらは新宿駅。
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そして東京駅。赤い矢印がある箇所に外濠が確認できます。
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外濠のあった箇所は2007年の写真では道路として利用されています。
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日本のウェブ地図で、これだけの広さの戦前の空中写真が確認できるのは初めてのことだそうです。今後は昔の土地の調査、学校教育等、さまざまな場面での利用が期待されているとのこと。
空中写真は以下からご利用ください。年代を選択すれば、その年代の地図が閲覧可能。また、他の年代の空中写真を表示させたり、写真の透過率を変更して現在の地図と重ね合わせて表示することもできます。