
肉眼でもはっきりと見える、圧倒的な虹色の大規模な「彩雲」が出現したとして、Twitterで話題になっているのでご紹介します!
投稿されたのは、雲研究者・気象庁気象研究所研究官の荒木健太郎@arakencloudさん。こちらが反響を呼んでいるツイートです。
すごい空の虹色に出会った.
太陽の近くの雲に大規模な彩雲が出来て,肉眼でもはっきり見える圧倒的虹色!こんな大規模な彩雲は久しぶりな気がする.すごかった. pic.twitter.com/NCdCgaeOo6— 荒木健太郎 (@arakencloud) 2017年8月28日
彩雲は、雲が太陽の近くを通る際に起こる現象。日光が雲に含まれる水滴により回折し、その回折の度合いが光の波長によって異なるために生じます。
それにしても、とても鮮やかな虹色… 加えて大空を占拠するかのごとくスケールの大きい彩雲です。しばらく眺めていたくなりますね。
(寄せられていた声)
はじめまして。素敵な写真で思わずコメントしてしまいました。人間の目に見えていないものはまだまだたくさんありそうで、ワクワクしますね。
— おまよ (@mosacco2525) 2017年8月30日
すごいですね~美しいと見えますが、地球の猛暑異変はこんなところにあるのでしょうか?
— 中川宇妻 (@arigatoutuma) 2017年8月29日
怖いくらい美しいですね
— うまおんな (@groovelove430) 2017年8月31日
彩雲を撮影する際のコツ
時折見られる彩雲。頭上を見上げた時に目に入れば、思わず撮影したくなる人も多いと思います。荒木健太郎@arakencloudさんが、彩雲を撮影する際のコツを教えてくれています。
彩雲の撮り方①.彩雲は季節や場所は問わず,太陽の近くの水で出来た雲に現れます.青空に積雲や高積雲があるときはチャンス.直達光がレンズに入ると白くぼやけるので,太陽が雲に隠れた瞬間の雲の輪郭が狙い目.眼を傷めるのでサングラスを着用しましょう.サングラスがあると彩雲見つけやすいです. pic.twitter.com/f6pcIXa33g
— 荒木健太郎 (@arakencloud) 2017年8月8日
彩雲の撮り方②.太陽の近くで虹色になっている彩雲は規模が小さいことが多く,私はコンデジで40倍位ズームして撮ってます.水蒸気が多いと空全体が白っぽくなり難易度あがります.雲が重なってても微妙.単一層の積雲や高積雲が狙い目です.好天積雲に現れた彩雲を動画で撮ったものがこちらです. pic.twitter.com/ZfaG0hA8Ic
— 荒木健太郎 (@arakencloud) 2017年8月8日
彩雲の撮り方③.大規模な彩雲はスマホでも撮れます.光環が出てるときは比較的撮りやすいです.彩雲は色の並びが不規則で,光環は太陽を中心に同心円状に規則的に虹色が並びます.写真は以前iPhone6で撮った虹色.太陽を中心に光環が広がり,途中から不規則な色合いの彩雲に変化しています. pic.twitter.com/hc98Qt349e
— 荒木健太郎 (@arakencloud) 2017年8月8日
彩雲の撮り方④.普通の積雲系の彩雲も良いですが,波状雲に現れる彩雲は最高です.山などの影響で発生した大気波動の上昇流域で高積雲などが発生すると,天女の羽衣のような虹色が現れます.波っぽい雲が太陽の近くにいたら狙ってみましょう.素敵な出会いがあるはずです.充実した彩雲ライフを! pic.twitter.com/WnghMRAE5R
— 荒木健太郎 (@arakencloud) 2017年8月8日
いかがでしたでしょうか?太陽が雲に隠れた瞬間の雲の輪郭や、単一層の積雲や高積雲が狙い目だったりと、彩雲の撮り方にもさまざまなポイントがあることが分かります。彩雲を見つけた際にはぜひ試してみてください!
自然が織りなす美しさとスケールには、圧倒されますね!