
「優しくて暖かい絵」「心は自由自在なんだ」
今回、ALS患者の榊さんがご自身の眼だけを使って制作された「絵」がとっても優しくて綺麗だと話題になっているのでご紹介します。どうやって絵を描いたかというと、オリィ研究所代表の吉藤オリィさんが開発された「OriHime eye」という装置を駆使。この装置が文字入力や絵を描き、動けない自分の代わりとなって自分の想いを表現してくれるのです。
今回この投稿をされたのは、開発者でもある吉藤オリィさん。こちらが話題のツイートです。
眼しか動かせないALS患者の榊さんがOriHime eyeを使い、視線入力で描かれた最新作がこちら。
おそらく、眼だけでここまで絵をかける人はおらず、人類未踏の領域。人の可能性を更新しているのは痺れる。 pic.twitter.com/y6HEG7cmC8— 吉藤オリィ(オリィ研究所 代表) (@origamicat) 2017年10月8日
そして、ALS患者の榊さんが何時間もかかって眼だけで描き上げた絵がこちら。
ALS(Amyotrophic lateral sclerosis)とは、筋萎縮性側索硬化症(きんいしゅくせいそくさくこうかしょう)。重篤な筋肉の萎縮と筋力低下をきたす神経変性疾患で、運動ニューロン病の一種。極めて進行が速く、半数ほどが発症後3年から5年で呼吸筋麻痺により死亡する(人工呼吸器の装着による延命は可能)。治癒のための有効な治療法は現在確立されていない難病です。
絵について、榊さんのコメント。
普段はOriHime eyeの文字盤チャット機能でお話しており、タイピングも開発者より高速です。榊さんはじめOriHimeのユーザーさんは皆、お客様というより新しい可能性を一緒に研究、挑戦するパートナーになってくださっています。 pic.twitter.com/EcsHXNkR2q
— 吉藤オリィ(オリィ研究所 代表) (@origamicat) 2017年10月9日
出典:Twitter
さらに、榊さんの作品3作目
出典:Twitter
この素敵な絵の作者、榊さんの写真がこちら。榊さんの眼が自信に満ちあふれているのがとても印象的です。
こちらが、作者の榊さん
OriHimeやOriHime eyeを毎日最も長い時間使っている方の1人です。開発者冥利に尽きます。 pic.twitter.com/tTuE5K2Frj— 吉藤オリィ(オリィ研究所 代表) (@origamicat) 2017年10月8日
出典:Twitter
榊さんが描かれた絵や、吉藤オリィさんの開発されているOriHimeについて、共感を得た方からたくさんのコメントが寄せられています。
(ユーザーの声)
ALS患者さんにお会いした事があります。足子指でPC操作をされます。ALSは不思議で体を動かせずとも褥瘡に成り難い…その方も榊さんも動かせる自分の身体を巧みに使っておられる…その為の機器と周りの援助。榊さんの眼は自信に満ち溢れて見えます。感動ポルノの餌食とならない事心から願います
出典:Twitter
すごい…こんな言葉で済ませちゃうのはもったいないけど、すごい。
人の可能性を、更新しましたね
泣きそうになってしまいました
出典:Twitter
出典:Twitter
このように、自分の過去をバネにして、世の中に貢献していく姿に勇気をもらいます。体が動かない榊さんの眼が輝いていること、吉藤オリィさんのOriHimeにAIが搭載されていないことなど、吉藤オリィさんの想いが伝わり一人でも多くの方に希望が与えられていることに語り尽くせないほど感銘を受けました。
吉藤オリィさんがたくさんの患者さんと接しながら開発を進めていく様子がたくさんTwitterに投稿されていますので、ぜひご覧ください。
吉藤オリィ(オリィ研究所 代表)@origamicat
また、開発されている分身ロボットOrihimeのホームページもご覧ください。
分身ロボットOrihime
出典:Twitter