
出典:asahishuzo
「お願いです。高く買わないでください」
銘酒『獺祭(だっさい)』(旭酒造)が異例の新聞広告を出稿し、話題となっているのでご紹介します。
こちらが反響を呼んでいる新聞広告(2017年12月10日付の読売新聞朝刊)です。インパクトのあるキャッチコピーのほか、正規販売店の全店(約630)リストと獺祭の希望小売価格も掲載されています。
人気の日本酒 #獺祭。「高く買わないでください。」というメッセージ広告が、今日の #読売新聞 に。正規販売店の一覧が掲載されています。#旭酒造 #純米大吟醸 #新聞広告 pic.twitter.com/ygVESEKf5Z
— 読売新聞社広告局 (@yomiojo) 2017年12月9日
獺祭の公式ツイッターでも「本気です!」とツイートし、本気のメッセージであることを念押しします。
本気です!これからもよろしくお願いいたします! https://t.co/M2d7eTNqfO
— Asahi Shuzo (@DassaiSake) 2017年12月9日
獺祭といえば、国内でも海外でも高い人気を誇る日本酒。今回、このような広告を打ち出した背景には、「適正な価格で獺祭を買ってもらいたい」という考えがあるようです。
獺祭は、消費者にローコストで提供することを目的とし、商品の取扱い店を登録制としています。契約を結ぶ販売店の条件については、「高品質酒の販売価格が適正であること」「高品質酒を最も良い状態でお客様に提供できる店」と定義しています。
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価格をつり上げる転売が横行
取扱店を限定したことで、正規の販売店ではない業者がプレミア価格で獺祭を売り出すケースも増えました。登録店から安価に獺祭を購入したうえで、価格を釣り上げて転売しているのです。そうした事態を問題視して打ち出された今回の広告。消費者には、「適正な価格で買うようにしてください」「非正規店での購入はやめてください」といったメッセージが込められています。
転売などで高く売られることは、旭酒造にとっても、消費者にとっても不利益です。今回の広告は、現実に起きている問題を真正面から突きつける意義あるものだと思います。
出典:asahishuzo / Twitter@yomiojo