夏の夜、田舎で過ごしていると何処からともなく聞こえてくる「すいっちょん」という鳴き声。どんな虫が鳴いているのか、気になりませんか?
童謡にも歌われる「すいっちょん」って鳴く虫、その正体や正式名称を探ってみました!夏休みももうすぐ終わりですが、自由研究がまだなら「すいっちょん」をテーマにしてやっつけよう!
目次
スイッチョンことウマオイ
「すいっちょん」の正体は、ウマオイという虫です。主に「すいっちょん」と泣くのはバッタやキリギリスの仲間であるハヤシノウマオイという種類です。
ウマオイとは?
ウマオイは、日本本州や四国、九州などに生息する虫。畑などの草むらや林の中に生息しています。
特徴的な鳴き声
ウマオイの特徴的な鳴き声「すいっちょん」。実は、「ウマオイ」という名前の由来もこの鳴き声なんです。
名前の由来はすいーっちょんと聞こえる鳴き声
「ウマオイ」という名前の由来は、「すいっちょん」と聞こえる鳴き声がまるで馬を追い立てる時の声のようにけたたましく聞こえることからつけられたそうです。
すいっちょんというのは方言だった!
ウマオイをすいっちょんと呼ぶ地域があった
ウマオイをすいっちょんと呼ぶのは、元々宮城県の仙台周辺で使われていた方言だったようです。ほかにも三重県四日市市や新潟県田神町などでもすいっちょんという方言は使われているそうです。
すいっちょんは歌の歌詞から広まった
元々方言だったすいっちょんが全国的に広まったのは、童謡「虫のこえ」の歌詞がきっかけです。
童謡「虫のこえ」の歌詞
「虫のこえ」の歌詞には、次のような歌詞があります。
「キリキリキリキリ コオロギや ガチャガチャガチャガチャ クツワムシ あとからウマオイ おいついて チョンチョンチョンチョン スイッチョン 秋の夜長を 鳴き通す ああおもしろい 虫のこえ」
一度は幼稚園や学校で習う歌ですが、計5種類の虫が登場するこの歌の最後に登場する虫がすいっちょんなんです。
ウマオイの捕獲・飼育法
意外と親しみ深い虫であるすいっちょんことウマオイ。自宅で飼うにはいくつかの注意点があります。
草むらを探せば比較的簡単に見つけられる
ウマオイの生息地は畑などの草むら。捕獲するには畑や公園などの草むらを探せば、意外と簡単に見つけることができます。
飼育方法
ウマオイはキリギリスの仲間なので、基本的な飼育環境はキリギリスと同様です。飼育容器に土などは必要なく、新聞紙を敷いてクズの葉っぱなどを多めに入れてあげましょう。葉っぱが枯れてきたら定期的に新しい葉と交換してあげましょう。
餌には玉ねぎやきゅうりなど、野菜クズを与えると良く食べます。雑食なので煮干しやかつお節、ミルワームなども食べます。かなりの大食いなので餌はきちんと与えるようにしましょう。
この時注意したいのが、他のウマオイと一緒に飼わないこと。なんとウマオイ、餌が足りなくなると平気で共食いをするのだそう!大惨事にならないように、必ず1匹だけで飼ってあげましょう。
おすすめの自由研究の方法
まだ夏休みの宿題が終わっていない人に朗報!近くの草むらからウマオイを捕獲してきたら鳴き声を録音、このページの内容をレポート用紙や画用紙に写真付きでまとめれば1日で自由研究が完成!
ほかにも気になる鳴く虫があったら、その特徴や鳴き声を調べてまとめればもっと充実した自由研究になりますよ!
「鳴く虫75種の声がわかる図鑑」が登場!まるで草むらで佇んでいるような気持ちになる
【まとめ】すいっちょんって鳴く虫の正体はウマオイ!
謎の「すいっちょん」って鳴く虫、正体は「ウマオイ」という虫でした。今回ここでご紹介した内容を参考にしてウマオイについて調べれば、夏休みの自由研究も完璧ですね!
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