クサガメとミドリガメの寿命はどのくらい?どちらが長い?

私たち日本人にとって馴染みの深い動物のひとつに亀がいます。鶴と亀の組み合わせはおめでたい行事のアイコンになっていますし、亀に乗って竜宮城に行った浦島太郎のお話しは昔話の中でも最も有名なもののひとつです。

長寿のイメージが強い亀ですが、実際にはどのくらい長生きするのか興味はありませんか?

日本でポピュラーなクサガメとミドリガメ

クサガメ

温厚で人懐っこい性質を持つと言われるクサガメは、ペットとしても人気が高く、小さいうちはゼニガメとも呼ばれてペットショップなどで手軽に手にいれることができます。

問題は成長したあとで、最初は本当に小さなゼニガメも、成長するとメスでは40cmくらいの大きさになります。気軽に飼い始めることができるクサガメだからこそ、それだけの長い年数にわたって変わらず良い飼育環境が用意できるか考えてみてから決めるようにと、関係各位の方が注意喚起しています。

ミドリガメ

ミドリガメというのはアカミミガメという種類のカメの通称で、北アメリカ原産の外来種です。ミドリガメは最初はその名の通り体が緑色で小ちゃくて可愛いので、子どもが良く飛びつきます。

でも途中で育てられなくなって近所の川や池などに離してしまい、それがそのまま大きく育って日本の在来種のカメを脅かす存在になっています。このままでは日本のカメの生態系が変わってしまうと問題になっています。

クサガメの寿命

クサガメの寿命は平均して20年から30年とされています。実際にクサガメを飼っている人には、20年以上一緒に暮らしているという人も珍しくありません。上手に飼育できればもっと長生きすることもあるようです。

ミドリガメの寿命

寿命はクサガメと同じくらいで、15年から30年と言われています。ミドリガメは生まれて1年くらいは小さくてひ弱なんですが、それを乗り越えるとどんどん丈夫になって体も大きくなります。クサガメほどではありませんが、それでもメスで20から30cmくらいになります。

クサガメといいミドリガメといい、なぜメスの大きさをお伝えするのかというと、カメというのは全般的にオスよりもメスの方が体が大きくなる生き物だからです。

寿命が長いと言われるのは大型の亀

カメは体の大きさが大きくなるものほど、寿命が長くなると言われています。100年近く生きるカメも珍しくないということで、人間以上に長寿のカメもたくさんいそうです。

ウミガメ

アオウミガメ、アカウミガメは70から80年くらい、タイマイは30から50年くらい生きるそうです。ちなみに徳島県の「日和佐うみがめ博物館カレッタ」にいる浜太郎は、昭和25年(1950)年生まれです。人間だとそろそろ古希のお祝いをする頃ですね。

ゾウガメ

セントヘレナ島で暮らすアルダブラゾウガメのジョナサンは、なんと1882年生まれ。存命中の動物としては、世界最高齢だと考えられています。1882年は明治15年、上野動物園が開園された年に当たります。もし人間の言葉が話せるものなら、当時の色々な話を聞いてみたいですよね。

また正確な記録ではないのですが、セーシェル諸島に住む同じアルダブラゾウガメのエスメラルダは年齢200歳と推定されていて、これが本当だとジョナサンを超えて最高齢ということになりますし、過去には250歳まで生きたと言われるアドワイチャというアルダブラゾウガメもいたそうです。

結論、アルダブラゾウガメは人間を遥かに超える長生き動物のようです。

クサガメ・ミドリガメも環境次第では50年生きる?

クサガメやミドリガメの寿命は20年から30年とお伝えしましたが、驚くべきことに、講談社の「動く図鑑MOVE」には、クサガメの寿命は60年以上と書かれています。実際に60年生きたクサガメがいるらしく、自然の中で環境に恵まれていればそんなに長生きもできるんですね。

亀は比較的長寿!

このように亀はなかなかに長寿な動物です。ディズニー映画などでも、亀は長老のおじいさんというイメージが強いですよね。でもどうして亀がそんなに他の動物と比べて長寿なのかということは、まだ科学的に解明されてはいません。

一説としては亀のゆっっくりな動作が関係しているというものがあり、代謝能力が遅くなるので、それだけゆっくりと年を取るのではないかと考えられています。亀は寒い冬に冬眠するだけではなく、暑い夏には夏眠というものをします。こうしたことも影響しているのかもしれません。エネルギーの消費が少なくてすむので、酸化があまり進まず、老化が遅いからというのが、有力な説になっているようです。

まとめ

動物の中でも群を抜いて長寿の亀は、日本でも長生きの象徴として昔からおめでたい生き物と考えられています。あののんびりとした動きに癒やされるという人も多いですよね。でも亀をあまり深く考えずにただ可愛いからと無計画に飼うのは良くありません。

ちゃんと最後までしっかりと面倒を見て、飼い続けることができるのか、覚悟ができてからにしましょう。

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