「おべっか」ってどんな意味?語源が全く想像つかない言葉

2019.10.27


「おべっか」を使う人、と聞いてどんな印象を持ちますか?多分あまりいいイメージはありませんよね。

なんとなくの意味はわかっても、詳しい言葉の成り立ちや使われる場面について、おべっかというのは説明がしづらい言葉のひとつでもあります。そんなおべっかについて、あれこれ調べてみました。



おべっかの意味


おべっかというのは、人の機嫌を取ろうとしてへつらったり、軽薄なお世辞を言うこと。つまり部下が上司のご機嫌伺いをして見え透いたお世辞を言ったり、本心ではそう思ってもいないのに、社長の功績をたたえて上機嫌にさせる社員や取引先の営業マンなどの態度のことですね。

こういった行為は大人の社会なら、往々にして目にすることがあります。よくドラマなどで平々凡々な社長令嬢のことを「いやぁ本当にお綺麗なお嬢様で!こんなに眉目秀麗なお嬢様だと、社長も心配が耐えませんなぁ!」などとミエミエに褒めまくる顧問弁護士、なんていう場面を見かけますが、まんざら大げさな誇張でもないのがちょっと笑えますよね。
 



おべっかの語源


おべっかの語源や由来については、いくつかの説があるのでご紹介します。

弁口変化説


一番良く知られているのが、口のきき方が上手なことを意味する「弁口」という言葉が語源であるとする説です。「べんこう」と読むこの言葉に、接頭語の「お(御)」をつけた御弁口(おべんこう)という言葉が、おべっかに変化したのではないかと言われています。

別火説


神事や祭事に際して、神職の人などが日常の炊事に使用する火とは別の火を使うことを「別火(べっか)」と言い、それに由来するという説です。別火の正しい意味を知らない人が調子よく「おべっか」と言ったことから始まったのではないかと言われています。

英語由来説


英語の「OBEY」に由来するという説もあります。OBEYには服従するという意味があるからだそうですが、この説の信憑性は低いとも考えられています。

類義語はおべんちゃら


どちらも意味はほぼ同じ


おべっかとよく似た言葉に「おべんちゃら」があります。意味は口先だけで相手の機嫌を取ろうとすることや、お世辞を言うこと、お世辞を言う人で、おべっかとほぼ同じ意味で使われます。心にもないいい加減なことを言って、相手を持ち上げるときなどにも使いますね。

語源は別々


意味はほぼ同じなのですが、おべっかとは語源が違って、べんちゃらのべんは「弁口」の弁。つまりものの言いようや話しぶりを表す言葉です。これにでたらめ、とかでまかせを言うことの「ちゃら」がくっついて、べんちゃらという言葉ができました。おべんちゃらの「お」はおべっかと同じく接頭語の「お(御)」です。

おべんちゃらのちゃらは、チャラ男のちゃらと同じなんですね。

下手なおべっかは使わない方が良い


おべっかは言ってみれば度の過ぎた社交辞令という事もできるでしょう。自分よりも社会的地位が高い人に気に入られようと、思ってもいないお世辞を言う行為です。平たく言うとゴマすりとも取れ、周囲の人には決していい印象は与えません。

それにおべっかを使われている方から見ても、「コイツはいつもオレの機嫌を取ろうとして、心にもないお世辞ばかり言って」と、薄っぺらい信用のおけない相手と思われてしまうかもしれません。

また感の鋭い女性ならば「この人、こんなこと言って私のことバカにしてるの!?」とかえって怒らせてしまう可能性もあり逆効果にもなりえます。

下手に相手に見透かされるようなおべっかなら、最初から使わない方が身のためというものですね。

おべっかは上手にさりげなく

 
ここまで見てきたように、一般的におべっかという言葉にはあまり良いイメージはありませんが、時と場合によっては役に立つこともあります。

例えば新しい環境で誰かと仲良くなりたいときや、取引相手の人に自分の名前を覚えてもらいたいときなど、相手に好印象を持ってもらうために適度なおべっかは効果的です。

使いすぎないよう、相手の人に気づかれないように上手にさりげなく使えば、おべっかも相手と関係性を築くためのきっかけづくりになるでしょう。

まとめ


おべっかとおべんちゃらの語源は違いますが、どちらも「弁が立つ」などの言葉に使う「弁」という字が元になっていたんですね。

言いよどむことなく理路整然と話す人に「あいつは相変わらず弁が立つねぇ!」なんて言ったりしますが、弁が立つのも行き過ぎると問題のタネになってなったりしますから、口には気をつけたいものです。

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