「たまごのサイズ」の秘密に驚愕!サイズで黄身の量は変わらないってホント!?

スーパーに日々大量に並ぶ「たまご」。
売出しともなれば多くの人が店の決めた限度数までカゴに入れていく姿も見ます。

その並んでいる「たまご」にはLやMといったサイズ分けがされていますが、実は、料理によって適したサイズが異なる場合があるというのはご存知でしょうか?

昔から我が家ではMサイズを買うと決めているからと言った用法で購入していると実はもったいないことをしている・・・かもしれない、そんな「たまごのサイズ」について見ていきましょう。

卵のサイズの違い

 

スーパーに並ぶたまごは、そのサイズをSS~LLまでの6段階と農林水産省で規定されています、

サイズの違いはニワトリの年齢の違い

なぜ卵にサイズの違いがあるかというと、これはたまごを産むニワトリの月齢によるものです。
月齢の浅い、若い個体の産む卵ほど小さくなっていますが、決して月齢が浅いからと言って体が小さい、そのため小さい「たまご」を産むというわけではありません。

若いほど小さいのは「たまご」を産むための器官「卵管」がまだ細いためです。
成長するにしたがって太くなるこの卵管は、「たまご」を産み始める150日ごろではまだ機能の発達がしていないため太くなっていません。
そのため小さいSSもしくはSサイズの「たまご」を産みます。

また、食事量も「たまご」の大きさに影響があります
夏のような食欲が減退しやすい時期になると流通する「たまご」の量は小ぶりになるものが増え、LやLLといった大きめの「たまご」の流通量が減るそうです。

6つに分かれる卵のサイズは重さで決まる

「たまご」のサイズはSS・S・MS・M・L・LLの6つです。
このうちSS・Sサイズは安定供給が難しいことから、一般流通することは少ないとされます。

この6つあるサイズ規定は大きさではなく重量で定められています。

・SSサイズ:40g以上46g未満-4ヶ月~5ヶ月半の「たまご」を産み始めたニワトリ
・Sサイズ :46g以上52g未満-4ヶ月~5ヶ月半の「たまご」を産み始めたニワトリ
・MSサイズ:52g以上58g未満-産むのは5ヶ月~8ヶ月のニワトリ
・Mサイズ :58g以上64g未満-産むのは6ヶ月~12ヶ月のニワトリ
・Lサイズ :64g以上70g未満-産むのは10ヶ月~24ヶ月のニワトリ
・LLサイズ:70g以上76g未満-月齢が18ヶ月以上あるニワトリの一部が産む

LLサイズに比べると、若いニワトリが産んだSSサイズは半分程度の重量程度しか無いことがわかります。

卵のサイズで黄身の比率が変わる

「たまご」のサイズが変わることで大きく変わるのが白身の量です。
黄身も確かにLLサイズの方がMSサイズなどに比べると若干大きいといった変化さはありますが、黄身は全体的に20g前後で、白身の量ほどは変化することはありません。 

黄身の比率が一番多い「Mサイズ」

「たまご」は白身:黄身:殻が6:3:1と言われています。
しかし、ザイズにより白身の量は変わりますが、黄身の大きさはそれほど変わりませんので大きければ大きいほど白身の比率は大きくなります。
一方でたまごの小さい若いニワトリは白身を作る機能が発達しておりませんので、白身は少なく殻の比率が高いとされています。

結果、殻の比率が多いわけでも無く、白身が多くなるわけでもない、黄身が一番割合が高い状態は「Mサイズ」になります。
目玉焼き・ゆでたまご・たまごかけごはんといった卵黄を主役にした料理に特に適していると言われているのが「Mサイズたまご」になります。

白身をたくさん使いたいなら「LLサイズ」

卵管で白身を作る機能が特に発達するとLLサイズの卵を産めるようになります。
卵黄は20g前後と考えられていることから、その白身は50gほどあると考えられます。

そのためメレンゲを作り白身をメインで用いるケーキや、卵白の気泡性を活かして作るプリンや茶碗蒸しを作る場合にはLLサイズの「たまご」を準備するといいと考えられます。
白身の多いLLサイズの「たまご」は他のサイズよりも薄くなっていますので、購入後使用するまでに気をつけたい品になっていますよ。

サイズ別の適している料理

 

Mサイズ

黄身が一番割合が高いMサイズは、目玉焼き・ゆでたまご・たまごかけごはんといった卵黄を主役にした料理に適しています。
また、すき焼きに用いる生たまごにも適しています。

Lサイズ

Lサイズが、黄身と白身のバランスが最もいいとされています。
特に半生のたまご料理、親子丼やオムレツ・だし巻き卵やスクランブルエッグにに適しています。

MSサイズ・LLサイズ

白身の多いMSサイズとLLサイズは、白身のふわっとした食感を楽しむケーキやプリン、茶碗蒸しといった料理に適しています。

まとめ

「たまご」の大きくなると共に白身の量が増え、大きくなります。
そのため、「たまご」の値段の違いの大部分は白身の値段と言って差し支えないのかもしれません。

たまごのサイズで白身の量は大きく変わりますので、料理を作る際はサイズも考えながらその特長を活かして作れるようになりたいですね。
ちなみに、一般的にレシピに「たまご一個」と書かれていてサイズ明記がない場合はMサイズをあらわすそうです。

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