
みなさんは椅子を数える時、どう数えますか?
椅子の数え方は実は種類や場面によって変わってきます。
一般的な一脚二脚だけではなく、他にも数え方があるということですね。
そこで、ここでは椅子の数え方について見ていきましょう。
数えるときの単位は助数詞

数を数える時の単位は一般的に助数詞と呼ばれます。
私たちが普段から使っている「個」は代表的な助数詞といえるでしょう。
助数詞とは
助数詞は数え方のことを意味します。
これで解説は完結してしまうのですが、日本人は特にこの助数詞を多く活用していて、数える物によってそれぞれ違う助数詞を使っています。
同じ動物でも、鳥を数える時には一羽二羽と数えることもあるし、牛や馬だと一頭二頭と数えますよね。
このように助数詞は、数える対象によって変わるのです。
日本語の助数詞は複雑
日本の助数詞は約500種類あるとされます。
数が多いこともあり、使い分けは複雑で、仕様頻度が多いものもある一方、よほどのことがないと使われないものや、特定のもの専用となっていることもあります。
基本的には数字と合わせて使うものですが、数える対象によっては音読みの漢語と訓読みの和語を組み合わせたものもあります。
漢語の助数詞の前では「いち」「に」「さん」を使うのが、和語の助数詞の前ではそれが「ひと」「ふた」「み」に変化することもあります。
数字だけでも複数の読み方がある他、助数詞だけでも複数の数え方があるため、とても複雑です。
椅子の数え方

では、肝心の椅子の数え方はどうなるのでしょうか。
結論を先に言ってしまうと椅子は一脚二脚と数えます。
脚が付いているものは原則としてすべて脚で数えて大丈夫なのですが、それだけではないのです。
基本は「脚」
脚がある場合は脚(きゃく)で数えるのが基本となります。
脚があるので脚(きゃく)と数えるのですが、一個二個と数えることもできます。
個は割と万能の助数詞といえるかもしれません。
脚のない椅子の数え方
椅子とは言っても脚のないものもありますよね。
座椅子やソファなどは形状も様々ですが、ここからは脚のない椅子の数え方について見ていきましょう。
座椅子の場合

座椅子は背もたれはあっても脚がないので、その助数詞は台となります。
座椅子は和室で使う椅子として広まったものですが、近年では洋室でも使えるおしゃれなものが増えています。
家具店などで座椅子を扱っている場合、その際には台と表記されていることが多いです。
その一方で、商品という認識であれば点と数えることもあります。
ソファの場合

ソファは背もたれの他に肘掛けが付いたものが主流で、完全に脚が付いていない場合の数え方は一台二台となります。
しかし、小さな脚が付いている場合は、一脚二脚と数えても問題はありません。
マッサージチェアなど大型の椅子の場合

マッサージチェアは家具というよりも家電としての立ち位置になります。
そのため、一台二台で数えます。
その機能と特性上、脚が付いているわけではないため、脚と数えることはまずありません。
他にも、理髪店の椅子など、大きいサイズの椅子に関しても一台二台という助数詞が用いられます。
ベンチなど固定された椅子の場合

公園などに設置されているベンチや交通機関の駅に設置されているベンチ、その助数詞は基となります。
固定されたもの、その多くの助数詞が基となります。
単体のベンチの場合、他にも脚や台と数え方がされますし、細長い形状のベンチだと本と数えることもあリますよ。
席と数える場合も
物体の椅子ではなく人が座ることを前提としているものは、助数詞が席となります。
例えば、学校の教室などに設置されている椅子は一席二席と数えることが多いです。
映画館やコンサート、レストランなどでも、人が座る前提の椅子の場合は席数で数えられますね。
机なども考え方は同じ

基本的に机も脚(きゃく)や台、固定されていれば基などで数えます。
用途がそもそも似ているため、机と椅子はセットと考えられることも多いです。
脚があれば一脚二脚、脚がなければ一台二台、固定されていれば一基二基などと助数詞は使い分けられます。
まとめ
椅子の数え方は、シーンや種類などにより様々な助数詞が用いられます。
基本的には脚(きゃく)という助数詞ですが、人が座る前提のものだと席になるなどの使い分けがされます。