私たちは日々、多くの日用品などに囲まれて生活していますが、それらの道具や商品の正式名称をすべて言える方はきっと少ないと思います。
意外と「アレ取って~」とかで済んでしまうことが多いので、なかなか名前を覚える機会もないですよね。
そこで今回は簡単なクイズ形式ではありますが、意外と知られていない日用品の名前から、あまり気にすることのないようなモノの名前から部品の名称まで紹介していきたいと思います。
目次
ホッチキスの針の名前は?
まずは紙を留めるために使う、ホッチキスの針の名称についてです。
ホッチキスの芯ともいわれていますが、コの字になっているその針にも名前があります。みなさん、わかりますか?
正解は
ホッチキスの針の名前は、『ステープル』です。
ステープルというのは、本来電気コードなどを壁に打ち付ける際に使われるコの字状の釘のことです。
文房具のものはそれよりも小さく強度も弱いですが、形状が同じなうえに、業界も違うから借りてきた名前なんです。
ちなみに私たちはこのステープルを打ち出す文房具を「ホッチキス」と呼んでいますが、実は道具の名称ではありません。
明治時代に日本にこの文房具が初めて入ってきたのはホッチキス社製のものだったので、メーカー名と商品名が入り混じって定着してしまった名前なのです。
ホッチキスの本来の名前は、ステープルを打ち出す道具なので「ステープラー」です。
朝顔を育てる際に鉢に立てる支柱の名前は?
夏休みの宿題などで朝顔を育てたことのある人なら見たことがある、あの植木鉢に立てる支柱。
この名前は何でしょう?ヒントは昔の照明器具です。
正解は
朝顔などを育てる際に使う支柱は『行灯仕立て(あんどんじたて)』といいます。
行灯とは木で組み立てた枠に和紙を貼り、その中に油皿を置き火を灯すことで照明とした、江戸時代から明治時代まで使われていた照明器具です。
この支柱と行灯の形状が似ていることから命名されました。
カレーの入っている容器の名前は?
洋食屋さんやカレー屋さんで見かけることのある、ランプのような先の伸びたこの容器の名前は何でしょう?
正解は
カレーの入っている容器の名前は、『グレイビーボード』です。
フランス料理で、肉料理などにかけるグレイビーソースを入れる容器として考案されました。
そのため容器を傾けてルーをライスに注ぐのは間違いで、レードルですくってからライスにかけるのが正解です。
カーテンを留める紐の名前は?
カーテンを開けたら、広がらないよう細長い布や紐でカーテンをまとめて留めますよね。その留め具の名前をご存知ですか?
普段は「カーテンを開けたらちゃんとまとめて!」と言ったりして名前が出ることはほとんどないと思いますが、実はこれにも名前はあるんです。
正解は
カーテンをまとめて留めるのに使われるあの留め具の名前は、『タッセル』です。
英語で「トウモロコシの房」という意味があるのだとか。
靴ヒモを通す穴にはなんという名前が付いている?
ここまではモノの名前でしたが、ここから先はモノの一部についている名前をクイズ形式で紹介していきます。
最初は、スニーカーなどの靴ヒモを通す穴の名前についてです。
「靴ヒモを通す穴」じゃないの?と思いますが、違うんです。しっかり名前が付いていますよ!
正解は
靴ヒモを通す穴には、『鳩目(ハトメ)』という名前が付けられています。
特に金具の付けられた穴が、鳩の目に似ていることから付けられたそうです。
ズボンのファスナーを隠す布の名前は?
多くのズボンにはファスナーが付いていると思いますが、そのファスナーを覆い隠すように布地が付けられていますよね。
この布地にも名前があるのですが・・・わかりますか?
正解は
形状が細長い鼻を連想させることから、『テング』という名前が付けられています。
ファスナーの歯の部分は?
ファスナーには、開かないようにかみ合っている"歯"があります。
この歯の部分には何という名前が付けられているのでしょうか?
正解は
『エレメント』、もしくは『務歯(むし)』と名前が付けられています。
ちなみにエレメントを開け閉めする移動部品のことを「スライダー」といいます。
まとめ
いつも見ているけど名前があまり知られていないモノや部品をご紹介してきましたが、知っているものはありましたか?
「ホチキスの針ちょうだい」と言われたら「ステープルあげるね」と返すと、「なにそれ?」となると思いますので、その時はステープルとステープラーについていっしょに教えてあげるといいかもしれませんね。