これぞまさしく発想の転換!昔からあるアレが安心を届ける容器に大変身

日本人なら誰でも知っているお魚の形をしたこの容器。

そう、お弁当の中に入っている「タレびん」と呼ばれるものですが、いつも見慣れた姿とは少しだけ違っていると思いませんか?

そういえば中身がお醤油じゃなくて透明な液体だし、よく見るとキャップの色も違います。これっていったい・・・?

届けたいものが届けたい人に届くように

このタレビンの中に入っているのは、なんと除菌抗菌液なんです。

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、今や除菌グッズも品薄でなかなか手に入らないような状況になっていますが、やはり食事の前には手指や周囲を除菌したいですよね。でも除菌シートやハンドジェルも手に入らないし・・・と対策に苦慮している人も多いのではないでしょうか。

そんな中で生まれたのが今回ご紹介する「#SafeHandFishプロジェクト」です。

このプロジェクトはクリア電子株式会社、株式会社大石屋、株式会社エードットという3社の協働で発足したもので、いつもはお弁当の中に入っている魚の醤油差しに除菌液を充填して、ケータリングや中食業界に無償で提供するというものです。

この魚の醤油さしは使い捨ての除菌剤として、食事をする前に手指を拭いたり気になる場所を除菌したりするのに使えます。魚のキャップが見慣れた赤ではなくて青になっているのは、清潔さや安全を象徴する色だから。「個人の衛生管理」の意識づくりを啓蒙する役割も担っています。

このプロジェクトが生まれたきっかけを、まずは動画でご覧ください。

動画はこちら

相次ぐ宴会やイベントの中止や世界中に広がる自粛の影響で受注が激減し、行き場を失っていた大量の魚の醤油差したち。でもこのマッチングで新しい活躍の場を見つけました。それが食事をする人たちに除菌液を届けること。

中身に入るのは100%天然成分で作られた、子供からお年寄り、肌の弱い人も安心して使えるノンアルコールで刺激の少ない除菌抗菌液です。ノンアルコールではウィルスは防げないのでは?という心配を持たれる方もいると思いますが、その心配はいらないそうです。

この除菌抗菌液「クリアンスEX」を塗布すると、ウィルスが生きていくために必要な蛋白皮膜に内側から働きかけて破壊するのだとか。北里大学や品質評価センターの試験によって、ウィルスを99.8%死滅させるという結果が出ているということです。

魚の容器に賛否両論も

この画期的なアイディアには、期待の声が寄せられる一方で、誤ってお弁当にかけてしまうのでは?と心配する声もあがっています。

誤用対策もしっかりと

確かにお馴染みの容器だけに、思い込みでお弁当にかけようとしてしまう人がいるかも・・・と思うかもしれませんが、そうした勘違いを防ぐための対策もしっかり取られています。


出典:YouTube

このように注意書きと一緒に袋に入れて・・・


出典:YouTube

こんなふうにお弁当の上に乗せて使います。これならよほどのことがない限り、間違える人はいないのでは?と思えますね。

新型コロナの影響で外出など自粛しているいま、これからも様々な思考錯誤や取り組みが繰り返されていくことが予想されますが、物資不足をアイディアで乗り切ろうというこんな前向きな発想は評価されていいのでは?と筆者は思います。

このプロジェクトには現在のところ、フレンチレストランやビストロ、テイクアウトアプリやケータリングサービスなどの13店舗が賛同し、無償提供が実施されているそうです。
もしかしたらあなたの元にも、除菌液が詰まったお魚が届くかもしれませんね。

#SafeHandFishのWEBサイトはこちら

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出典:YouTube(#SafeHandFish /The handy antibacterial sanitizer bottled in sauce containers) / YouTube(すごい発想!「醤油さし」が“携帯する除菌液”に) / Twitter

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