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鳩サブレ―でお馴染みの菓子製造業の豊島屋が、鎌倉市海水浴場の命名権を購入したにも関わらず、海水浴場の名称を従来通りのままとして話題となっています。
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本来であれば広告効果を狙うところを…
豊島屋は2014年5月、由比ガ浜、材木座、腰越の3つの海水浴場のネーミングライツを年間1,200万円(10年契約)で取得。本来であれば、ネーミングライツを取得した場合は「味の素スタジアム」「ヤフオクドーム」など、企業やサービスブランド名を入れて広告効果を狙うのが一般的です。それではなぜ、名称をそのままとしたのでしょうか…。
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「そのままがいい」という地域の声を反映
豊島屋が、鎌倉市海水浴場の愛称を公募した時に多かったのが、地域の人たちの「そのままがいい」という声。同社の発表によると、由比ガ浜は「由比ガ浜海水浴場」、材木座は「材木座海水浴場」、腰越は「腰越海水浴場」と、従来の名称にそれぞれ最も多くの応募があったそうです。
これに対して、同社の久保田社長はこう話しています。
昔ながらの慣れ親しんだ名前になってよかった。海水浴場という言葉が死語になりつつある中でこの呼び名が入っていていいと思う。
自社をアピールすることよりも、地域のこと。この想いがあるからこそ出てくる言葉ではないかと思います。
これを受けて、称賛の声が多数
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これからも鎌倉とともに歩み続ける
豊島屋は創業明治27年。鎌倉を代表する銘菓として根づき、鎌倉土産としても定着しています。黄色の鳩の紙袋は鎌倉を歩いていると本当によく見かけます。明治の頃から小麦粉、砂糖、バターと卵が材料で、配合比も全く変わっていないそうです。
今回の命名権に関する方針は、鎌倉の街や海とともに長年歩んできた豊島屋だからこその決断だったのではないでしょうか。
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