「モー」という牛の鳴き声。実は感情の込められた重要なコミュニケーションツールだったんです!!

牛の鳴き声といえば「モー」ですよね。
ところで、牛はなぜ鳴くのでしょうか?

実は牛は「モー」と鳴くことで自分の感情を表現していることが研究の結果、明らかになりました。

そこでここでは、牛はなぜ鳴くのかについてご紹介します。
また牛の生態についても併せて以下で解説していきます。

牛とはこんな動物

 

牛は生物学的な分類でいうと、哺乳綱鯨偶蹄目ウシ科ウシ亜科の動物です。
我々が想像する牛(家畜牛)はオーロックスという野生動物を家畜化して誕生したといわれています。

生態

牛の生態についても見ていきましょう。

反芻

牛の有名な生態としては、反芻(はんすう)が挙げられます。

反芻とは一度飲み込んだものを口に戻し、再度噛み砕き食べること。
こうすることで、栄養の吸収を格段に上げているのです。

親子の牛は危険?

メスの牛が、子どもを産むと母性本能が強くなるといわれています。

子牛を守ろうとして、時には凶暴にふるまうこともあるようです。
親子の牛のいるところに不用意に近づいてしまうと暴れる可能性があるので注意が必要ですね。

何でも飲んじゃう

牛にはちょっと困った習性があります。
それは細長いものなら何でも飲み込んでしまうというもの。

鉛筆やペンなどを出すと飲み込んでしまいます。
さらに、釘のような飲み込むと胃袋を刺すような危険なものも飲み込んでしまう恐れも・・・。

第2の胃袋の場合、近くに心臓があるので傷つける恐れもあり、致命的な結果にもなりかねません。

牛は集団で行動する生物

牛は群生動物なので、基本的に集団になって行動します。
集団の中ではリーダーを頂点とした順位付けが行われます。

時に、順位を決めるために角を使った激しい喧嘩になることも。
ただひとたび順位が決まってしまえば、下のものが上のものに喧嘩を売ることは少ないです。

そしてリーダーになると、強い責任感を持つようになります。
外敵が接近した際には矢面に立つことで、仲間を守ろうとします。

牛の鳴き声

 

牛の鳴き声といえば「モー」ですが、集団行動をする牛にとってこの鳴き声は重要な意味があります。
そんな牛の鳴き声の役割について見ていきましょう。

世界中で「モー」

日本人にとって牛の鳴き声といえば「モー」です。
ところで動物の鳴き声って、国によって表現の仕方が違いますよね。

例えば鶏の鳴き声は日本では「コケコッコー」ですが、英語では「クックドゥードゥルドゥー」と大きく違いますよね。

でも牛の鳴き声については、あまり大きな違いはない模様。
英語だと「moo」、その発音は「ムー」に近い感じでしょうか?

鳴き声でコミュニケーション?

最近の研究で、牛は鳴くことでコミュニケーションをとっていることがわかりました。
それは、学術雑誌の「サイエンティフィック・リポーツ」に牛の鳴き声に関する論文が掲載されたものです。

オーストラリアのとある牧場で飼育されているホルスタイン18頭の鳴き声を録音して鳴き声を分析した結果、牛それぞれに異なる特徴を持っていることがわかったようです。
しかもその声の特色をさらに分析したところ、異なる状況で使い分けて発していることが判明したのです。

つまり、うれしいや悲しいなどの自分の感情を鳴き声で表していることがわかりました。

もともと牛は集団で行動する、社会的な動物です。
このため、何らかのコミュニケーションをとっているのではないかと思われていましたが、鳴き声によるコミュニケーションは、母牛と子牛の間に限られると考えられてきました。
ところが今回の研究で、さらに広域に群れの中で意思疎通の取れていることが判明したわけですね。

まとめ

 

牛の鳴き声の「モー」。
バリエーションなど無いと考えられているかと思われているかもしれませんが、研究の結果自分の感情に合わせて、鳴き声を使い分けている事が判明しました。

この研究が進められ、もし牛の翻訳機のようなものができれば、人と牛のコミュニケーションも将来できるようになるかもしれませんね。

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