「はったり」の語源は賭博にあった?!その由来を意味と併せてご紹介!

他社を圧倒しようとありもしないことを有るように見せかける「はったり」。
その語源は賭博にあるとされており、実は現代とは違う意味で使われていた言葉です。

ここではそんな「はったり」の意味や由来について見ていきましょう。

「はったり」とは

 

ギャンブルなど勝負事の中で用いられる「はったり」。
虚勢を張る様子を指して使うことが多いですが、実は他にも意味があります。
まずは「はったり」の意味について見ていきましょう。

名詞の「はったり」には2つの意味が

「はったり」には主に2つの意味があります。

ひとつは主に使われる、わずかなことでも大袈裟に振舞ったり、ありもしないことをあるように見せたりして他人を圧倒しよう様子を指します。
もうひとつの意味は、相手を暴力などで脅して金品を強奪することです。

このように「はったり」には虚勢を張るだけではなく、相手を殴って脅すなどなかなか過激な意味が含まれています。
相手を威嚇したり恫喝したりするだけではなく、暴力なども指すことがある言葉なのです。

副詞としても用いられる「はったり」

副詞としてのはったりは、「まったく」や「すっかり」や「しっかり」の他、「十分に」や「確かに」という意味で用いることができます。

名詞と副詞での用い方の違い

名詞としてのはったりでは「はったりを言うな」「はったりをきかせる」などのように使います。

副詞として用いる場合は「気をはったりと持て」「はったり忘れていた」と動詞を修飾する際に使われます。

「はったり」の語源

 

では「はったり」という名詞はそもそもどのようにして生まれたものなのでしょうか。
そこで、ここからは「はったり」の成り立ちについて見ていきましょう。

賭場から生まれたとする説

はったりの起源については諸説あるのですが、その中に賭博の場として使われる賭場から生まれたとされる説があります。

賭場では客に勝負を促すためにまくし立てることがあり、その際に「張ったり張ったり!」という掛け声をしていたとされています。
そこから「はったり」という言葉が生まれたといわれているのです。

隠語から生まれたとする説

時は明治時代、的屋が殴って脅すことの隠語として「張る」という言葉を使っていました。
この殴って脅すところから「はったり」という言葉が生まれたとも言われています。

アウトローな言葉の由来

 

はったりという言葉の由来はどちらも、一部の人からしたら「アウトローな世界から生まれたんだな」と感じるかもしれません。
そこでここからは、アウトローな言葉として使われる言葉の意外な由来をご紹介します。

「グレる」の由来

青少年の生活態度が乱れたり、非行に走ることを「グレる」といいますが、その由来は意外なことに雅な遊びから来ています。

「グレる」は、その昔平安貴族の間で流行った貝遊びにおいて、貝が合わないことを「ぐれはま」と呼んだことが由来となっています。
それが「ぐれはまる」という言葉となり、最終的に現在の「グレる」に変化したとされています。

その他、「繰る」や「ぐらぐらする」という言葉が語源となったとも言われています。
「繰る」が「くれる」となり「グレる」となった他、「ぐらぐらする」が「ぐれぐれになる」となり「グレる」となったという話もあります。

一見すると「グレる」という言葉は不良が勝手に作った造語のようにも思えますが、平安時代からの歴史がある言葉なわけですね。

「ヒモ」の由来

「ヒモ」とは、女性に貢がせる男性のことを指す言葉として知られていますが、もともとは相手に貢がせるというような意味はありません。

夫婦や恋人が別れる際にお互いの紐を結び合い、再会するまでその紐を解かないという誓いを立てるという風習が日本にはかつてありました。
その風習から、一見すると独り身のように思われる女性にも特定の男性がいることを指して「紐が付いている」と表現したのです。

時代が進み現代になる頃には、夜の店で働く女性などに対して特定の男性がいる状態のことを「ヒモ付き」と呼ぶようになりました。
そしてヒモ付きとなっている男性のことを「ヒモ」と呼ぶようになったとされています。

まとめ

虚勢を張る意味で用いられる「はったり」。
その昔賭場で勝負を促す際に「はったりはったり!」と声を上げて煽っていたことに由来するとも言われています。
また、もともと暴力的に相手を脅すことの隠語だったともされることからか、「はったり」には現在でも同様の意味があります。

副詞としての「はったり」の場合は「まったく」や「すっかり」、そして「十分に」という大きく異る意味がありますよ。

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