【ほめる】「褒める」と「誉める」の違いはなに?どう使い分けたらいいの?

「ほめる」という言葉には「褒める」と「誉める」、2種類の表記があります。
基本的にはどちらも「良い評価を与える」といった意味で用いられるので、異なるということはありません。
とはいえ、使い分けはでき、「褒める」は良い行いへの報い、「誉める」には「よい評判」というような意味があり、少しだけ意味合いが変わってきます。

そこでここでは、「褒める」と「誉める」の違いについて解説します!

「褒める」と「誉める」の意味

まず最初に、「褒める」と「誉める」の意味について見ていきましょう。

基本的に意味は同じ

「褒める」と「誉める」の言葉の意味に大きな違いはありません。
どちらも人の行動に良い評価を与えるといった意味で用いられる言葉です。

たとえば「今日はほめられた」という場合、「今日、自分がした行動を良いと評価された」ことを意味しており、「今日は褒められた」「今日は誉められた」どちらを使用しても問題ありません。
しかし、それぞれ少しずつニュアンスが異なります。

「褒める」の意味

「褒める」は、よい行いへの報いというようなニュアンスが強い言葉です。
また、友人や親から子、上司から部下などのように、目上の人が目下もしくは同等の人に対して使う場合が多いです。

「褒」が使われる熟語には「褒美」「褒章」「褒誉」といったものがあるため、こちらを意識すると意味がわかりやすいでしょう。
「今日は褒められた」だと、自分の善行といった行動について言及してもらえたという事になります。

「誉める」の意味

「誉める」は、良い評判・ほまれという意味があり、個人的なものだけでなく、社会的な功績や偉業といったようなニュアンスが含まれます。
「誉」が含まれる熟語には「名誉」や「栄誉」があるため、こちらを意識するとわかりやすいかと思います。
「今日は誉められた」だと、自分の成果や実績について評価されたという事になります。

「褒める」と「誉める」を用いる対象

「褒める」は、実は相手によっては使うと失礼になってしまう場合もあるのだとか。
「褒める」と「誉める」を用いる対象について解説します。

「褒める」は使うと失礼とされることもある?

「褒める」は、主に親から子、先生から生徒、上司から部下など、目上の人が目下もしくは同等の人に対して使う言い方です。
そのため、相手が目上の人の場合は、使うと失礼とされてしまう場合があります

たとえば、上司に対して「○○部長の真面目な仕事ぶりを同僚の○○さんが褒めていた」というような使い方は、少し失礼だといえます。

「誉める」は誰に対して用いていいとされる

対して「誉める」は、誰に対しても使える表記であるため、目上の人に使う場合は「誉める」が適しているといえます。
とはいえ、そもそも目上の人に対して「ほめる」=評価を下すということ自体が失礼に当たるとも考えられるため、ビジネスシーンで使用する際は注意が必要です。
「ほめる」という言葉をわざわざ使わず、他の褒め言葉を使った方がいいかもしれませんね。

一方で、一般的な表記は「褒める」にした方がよいともされる

TPOをわきまえると用いない方がいい場面もある「褒める」。
一般的には、こちらで通した方がいいともされています。
それはなぜでしょうか?

「褒める」は常用漢字、「誉める」は常用外漢字

「褒める」という表記は常用漢字に含まれるのですが、「誉める」は常用外漢字とされています。
そのため、教科書や新聞、そして公的な書類などでは「褒める」を使用することが推奨されます

日常会話や私的な文章では「誉める」を使用しても問題ありませんが、公的な文章では指摘される可能性があるため、注意が必要です。

常用漢字とは

「褒める」が含まれる常用漢字とは、内閣が告示している「常用漢字表」にあげられている漢字のことです。
一般の社会生活で漢字を使用する際の目安として提示されている漢字であり、2021年6月現在、平成22年に改訂されたものが最新版となっており2,136字が掲げられています。

まとめ

「褒める」も「誉める」も同様に、「良い評価を与える」といったような意味であまり意味に違いはありません。
しかし、目上の人には「誉める」を使う方がよいとされます。

ところが「褒める」は常用漢字、「誉める」は常用外漢字であるため、公的な書類などでは「褒める」を使用するというのが一般的になっています。
少しややこしい使い分けになっていますね。

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