ろうそくのような花を咲かせる植物をご存じでしょうか?
ロウバイと呼ばれる植物はまさに蝋細工のような花を咲かせます。
しかし、意外なことに知られていないことも多いです。
そこでここではロウバイがどのような植物なのかを解説します。
ここではその花についてはもちろん、名前の成り立ちや花言葉などについても説明します。
目次
ロウバイとは?
まずはロウバイがどのような植物なのかを見てみましょう。
ロウバイの特徴
ロウバイはロウバイ科ロウバイ属に分類される植物です。
これらロウバイは蠟細工のような小さくて可愛らしい花を咲かせる植物として知られています。
実際に花びらがまるでろうそくでできているかのように見えます。
これがロウバイという名前に関係しているとも言われるそうです。
また、ロウバイは暑さにも寒さにも強いことから育てやすい植物としても知られています。
ロウバイの開花時期
ロウバイの開花時期は新春頃となります。
中でも12月から2月の寒い時期に咲くとされます。
花持ち期間は1週間ほどとしっかり咲いてくれるのが特徴です。
花色は黄色が主流ですが、花びらの内側は茶褐色となっていてユニークなのも面白い特徴と言えるでしょう。
その見た目から度々ろうそくのようだと称されるのもロウバイの特徴と言えるかもしれません。
ロウバイの原産
ロウバイの原産は中国とされています。
中国ではウメ・スイセン・ツバキと並び「雪中の四花」と称されるほど著名な冬の花とされます。
なお、日本へ渡来したのは江戸時代初期のことだそうです。
それ以降、他の花木に先駆けて咲くことで愛されてきたのがロウバイという植物となります。
その他、見た目だけではなく香りの良さにも定評があります。
そのため、現代でも生け花や茶花や庭木として重宝されているのだとか。
ロウバイの名前の由来
ではロウバイという名前はどこから来たのでしょうか?
ここからはロウバイの名前の成り立ちについて見ていきましょう。
開花時期から来たとされるその名前
ロウバイという名前は開花時期から来たとする説があります。
実際に陰暦の臘月(旧暦の12月、現在の1月頃)に咲くことにちなむそうです。
そこから「臘⇒蝋」となり、ロウバイという名前となったという話があります。
蝋細工のような花だから?
ロウバイは漢字で「蝋梅」と書かれます。
こちらも名前の成り立ちに関係していると考えられるとか。
実際にこれは花姿がろうそくのように見えることにちなむという説から来ています。
事実、ロウバイの花は蝋細工のような見た目をしています。
ややクリアな質感がまさにろうそくのようにも見えるのではないでしょうか。
そこからロウバイという名前となったという話もあるようです。
ロウバイの花言葉
最後にロウバイの花言葉についても見ておきましょう。
ロウバイには主に「慈しみ」や「ゆかしさ」「先見・先導」などの花言葉があるとされています。
慈しみ
ロウバイには「慈しみ」という花言葉があります。
これはロウバイの花期が関係していると考えられるそうです。
本来、冬は植物が芽吹くことも少なく寂しい時期となります。
しかし、ロウバイはむしろ寂しい時期に開花する植物です。
かつて、それら冬に咲くロウバイの姿を見ると嬉しくなる人々が多かったとされています。
それでいてロウバイは香りも良いため、人々を穏やかな気持ちにしてくれたのだとか。
そこから「慈しみ」という花言葉が生まれたと考えられています。
ゆかしさ
ロウバイには「ゆかしさ」という花言葉もあります。
「ゆかしさ」とは心が惹かれるという意味の言葉です。
これはロウバイの奥ゆかしい花姿から来ていると考えられます。
本来、ロウバイの花は黄色で一見すると派手なように思えます。
しかし、蝋細工のような質感で飾らない色合いをしているのです。
そこから「ゆかしさ」という花言葉が来たとされています。
先見・先導
ロウバイには「先見・先導」という花言葉もあります。
これはロウバイの開花時期が他の花より早いことから来ています。
事実、ロウバイは他の植物よりも一足先に花を咲かせる特性を持つ植物です。
そこから来たのが「先見・先導」という花言葉となるわけです。
まとめ
ロウバイはろうそくのような花を咲かせる植物です。
その名前も蝋細工のようであるところから来ているそうです。
これらロウバイの花言葉もそれら花姿から来ているものが多いのだとか。
実際に日本でも見られる植物なので、もし気になる方はぜひロウバイが咲く頃にその花姿を見てみてはいかがでしょうか。