列車の遅れを防ぎ、カメの事故死を減らす技術が開発されて話題となっているのでご紹介します!
この技術は、須磨水族館がJR西日本と協力して開発したそうです。もともと、JR西日本では毎年夏になると、ポイント(分岐器)にカメが挟まり、列車に遅れが生じることが問題になっていました。
そこで、JR西日本から相談を受けた須磨水族館が、あらゆる実験と思考を繰り返し、ポイントにカメが挟まらないようにする技術を確立したとのこと。
ポイントに挟まったカメ
事故の原因は、陸上を歩くカメが踏切を渡るときに起きるそうです。踏切から2本のレールの間にカメが落ちると、カメはレールに沿って歩くしかありません。カメはやがてポイント(分岐器)にたどりつきます。
そして、分岐器の可動部の隙間に入り込むといいます。そこで、ポイントが切り替わるとカメは挟まってつぶれてしまい、信号は変わらなくなり、列車は止まってしまうそうです。
出典:twitter.com
防止装置におちたカメ
ポイントにたどり着く前に、U字溝を埋めて、カメをそこに落下させ安全に確保する方法。
出典:twitter.com
これまで事故が多発していた地点で、事故がゼロに
この防止装置のおかげで、これまで最も事故が多発していた和歌山線の五位堂駅付近では、今年まったく事故が起こらなかったといいます。
(この件に対して寄せられていた声)
この技術の開発についての須磨水族館からのコメント
列車の遅れを防ぐとともに、カメの事故死を減らす技術を誕生させることができたので、JR西日本と当園、両者ともに、なんとなくさわやかな気持ちになりました。
列車遅延を防ぎ、カメの命も救える技術の開発。その内容もそうですし、この開発に取り組まれた心意気も素晴らしいものだと思います!須磨水族館からのコメントにも、それが表されていますね!
出典:sumasui.jp