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地球から14光年という最短距離に“生命の存在可能な”惑星が発見されて話題となっているのでご紹介します。
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これまでにも生命の存在が可能な惑星としては、22光年離れた「グリーゼ667Cc」と呼ばれる惑星が発見されていましたが、今回発見された「ウルフ1061c」と呼ばれる惑星は、地球から14光年。これまでの最短記録を更新したそうです。
発見したのは、オーストラリア・ニューサウスウェールズ大学の研究チーム。南米チリにある欧州南天天文台の大型望遠鏡を使って発見したとのこと。
目次
これほどの近さであれば、より多くのことが分かるチャンスは十分にある
「ウルフ1061c」は、地球から14光年の距離にある赤色矮星(わいせい)「ウルフ1061」を周回する3つの惑星の1つ。3つの惑星には固い岩盤が存在している可能性があるとされていますが、中でも「ウルフ1061c」は恒星との距離が極端な暑さや寒さにさらされない圏内に位置し、液体の水が存在し得る「ハビタブル(居住可能な)」惑星に分類できることが分かったとのこと。
研究チームを率いるダンカン・ライト氏はこう話しています。
これまで見つかったハビタブル惑星の中で、これほど地球に近いものはほかにない。これほどの近さであれば、もっと多くのことが分かるチャンスは十分にあるだろう。
「ウルフ1061c」の重力は地球の約1.8倍
「ウルフ1061c」の重力は地球の約1.8倍だといいます。一方は常に恒星の方を向いていて極端に暑く、もう一方は常に日が当たらず極端に寒い環境にあると想定されています。それでも、部分的に日が当たる地域に生命が存在できる可能性があるとライト氏は期待しているようです。
(この件に対して寄せられていた声)
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天文学的には最短距離とはいえ、とてつもなく遠い
地球から14光年という最短距離…と言われてもあまりピンときませんが(天文学的にはほんのわずかな距離のようですが…)、1光年が約9兆4600億kmですから、とてつもない距離になります(毎秒29万9792.458kmの速さの光が、1年かけて到達する距離が1光年)。
宇宙にはまだ、人類が発見していない“生命の存在可能な”惑星が無数にあると考えられています。宇宙の神秘には興味がつきませんね!