通勤電車とトラックが激突!…衝撃の映像が世界中で物議を呼んでいるのでご紹介します。
場所はチェコ共和国の町フリーデク=ミーステク。時間は朝の7時半過ぎ。1台の巨大運送用トラックが左折して踏切に向かいますが、踏切の赤信号は点滅中です。
この踏切では、列車が近づく1分8秒前から信号が赤く点滅するため、運転手や歩行者は信号に従い踏切内には入れないことになっているとのこと。しかし、日本の踏切のように遮断器がないため、線路内に侵入しようと思えばできてしまうようです。
トラックは、信号が点滅しているにもかかわらず踏切内へ侵入。
トラックが踏切を半分横断しかけた位置で、左から猛スピードの列車が!
<動画はこちら>
出典:YouTube
トラックの運転席部分は踏切を渡り切りましたが、激突したトレーラー部分は、列車が数十メートル押した後に停止しました。
目次
幸いにも、重傷者や死亡者はゼロ
列車には約80人の乗客がいたようですが、全員に大きな怪我はなく、トラックの運転手も軽傷だったとのこと。これだけの衝撃で大惨事に至らなかったのは不幸中の幸いでしたが…。
(この動画に対して寄せられていた声)
・言語道断。あってはならない信号無視。
・確かにトラックのドライバーが悪い。ただ、あの場所はコーナーを曲がり切らないと信号機が見え難いことも考慮すべき。
・とりあえず全員無事だったから良かったが、1秒遅かったらトラックの運転手は…。
・通勤電車で人も大勢乗っていただろうに、最悪の事態はまぬがれたか。
・踏切には遮断機を設置するべきだ。
遮断機のない踏切であり、日本の踏切とは状況が違います。とはいえ、遮断機があれば安全というわけでもありません。
日本全国のどこかで毎日1件の割合で踏切事故が発生
例えばゴ―ルデンウィーク最中の5月1日、兵庫県芦屋市内の踏切では遮断機が下りない状態で特急電車が通過してしまう事態が発生しました。一歩間違えれば車と衝突しかねないトラブルです。
また、近年の踏切事故では、高齢者や電動車椅子の利用者が被害者となるケースが目立っているといいます。昨年の8月、横浜市内の踏切で88歳の男性が、長い踏切を渡りきれずに電車にはねられて死亡するという事故が発生しました。その現場となった踏切付近には跨線橋があったのですが、バリアフリーとなっていなかったために高齢者にとっては使いづらい施設だったといいます。
踏切事故の半分は「直前横断」によって発生しているとされています。このことは、踏切の安全確保が鉄道会社のみでは達成できないことを示しています。人や自動車など踏切を通行する側が、「警報機が鳴りはじめたら無理な横断はしない」といった基本的なルールを遵守することが求められています。
出典:www.youtube.com / www.nhk.or.jp