実際とは違う大きさに見えたり、動いているように見えたりする、「目の錯覚(錯視)」を利用した不思議な図を、みなさんもきっとどこかで見たことがあるのではないでしょうか。
今回ご紹介するのは、色の錯視が起こる、「ムンカー錯視」の画像です。まずはこちらの画像をご覧ください!
目次
ムンカー錯視
実は、こちらに描かれている円は、すべて同じ色なのです!
えーっ!と驚いた方も多いのでは?絵全体を見ていると、さまざまな色の円が描かれているようにしか見えませんよね。
投稿されているのはテキサス大学のデヴィッド・ノーウィック教授、教授は様々な錯視を研究されており、自身のホームページでもたくさんの錯視を紹介されています。教授曰くこの投稿の丸は全てRGB(250, 219, 172)の色で統一されていますが、錯視により皆さんは4つの色に見えるはずですと書かれています。確かに4色に見えますよね。画像のサイズなどによっても色が変化して見えてりもするようです
拡大してみると
不思議に思った方はもう少し近づいて、隣り合っている2つの円がが同じ色かどうか、じっくり見てみてください。この方法で見ると確かに同じ色に見えるはずです
最初は全く違う色に見えていた円と円が、だんだん同じ色に見えてきませんか?
この不思議な絵の仕組みには、「色の同化」と「色の対比」という、人の視覚に起こる2つの現象が関係しています。
周りの色合いが近い場合は、より同系色に見えるように誘導される「色の同化」が起こります。逆に周りの色が反対色に近い場合は、「色の対比」が起こってより反対色に見えるように誘導されるのだそうです。
この「色の同化」と「色の対比」が同時に起こる画像を作ると、上のようにムンカー錯視が起こるのですね!
錯視画像だとわかっていても、どうしても違う色にしか見えないのが不思議です!視覚や脳の仕組みって、本当に面白いですね。
教授のほかツイート