
中年期の運動が、脳の萎縮予防を食い止められる可能性があるという調査結果が話題になっているのでご紹介します。
脳の萎縮予防、中年期の運動が決め手に 米調査: 中年期の運動能力の低さと、年を取ってからの脳の萎縮には関係があるという調査結果が、このほど神経学会誌のオンライン版に発表された。
脳は年を取ると萎縮して認知機能を低下させ... https://t.co/cjmwAaXkgn
— ニュース好き (@JP_news2012) 2016, 2月 16
出典:twitter.com
年齢を重ねると脳が萎縮して認知機能を低下させ、認知症につながることもあります。しかし、米ボストン大学などの研究チームによると、運動によって脳の萎縮や認知機能の低下を食い止められる可能性があるといいます。
ランニングマシンで運動テスト。20年後に…
研究チームは、認知症や心疾患のない平均年齢40歳の約1,500人にランニングマシンで運動してもらうテストを実施。20 年後に再度テストを行い、脳の状態を磁気共鳴断層撮影(MRI)装置で調べたそうです。
その結果、20年後にランニングマシンの運動成績が良くなかった人は、脳が萎縮していることが分かったといいます。成績が低かった人のうち、心疾患の症状がなく、高血圧の薬も飲んでいない人は、脳の老化が1年分加速していたとのこと。一方、心疾患の症状があったり薬を飲んだりしている人は、脳の老化が2年分進行していたそうです。
中年期の運動能力が高いほど、5年後の脳の萎縮も少ないという結果も
運動能力と認知機能との関連は、別の研究でも明らかになっているそうです。2015年5月には、中年期の運動能力が高いほど、5年後の脳の萎縮も少ないという研究結果が発表されていたそうです。
今回の調査結果を踏まえて、ボストン大学医学部のニコール・スパルタノ氏はこう語っています。
特に心疾患を持つ人にとっては、脳の加齢を防ぐために中年期の運動が重要であることを証明している。運動をすることによって血流が増え、より多くの酸素が脳に運ばれ、年齢を重ねてからの認知力の低下を予防できるかもしれない。
(この件に対して寄せられていた声)
・日本の中年に、週に1回運動できる余裕があればいいのだが。
・運動はしないよりはいいんだろうね。運動してても認知症の人っているけどね。
・母は40代から60代までプールで泳ぎ、ゴルフもしていたが認知症になった。運動していても成人病になる人はなる。そう考えると、中年期の運動をどこまでするかの問題になると思う。
・アメリカ人と日本人は、食生活も違うし日常の環境も違いすぎる。運動しないよりした方が良いだろうけど。まあ、その程度だな。
・確かによく庭仕事をしている90代の祖母は全く認知症の気配が無い。やっぱり運動は健康維持のためにも大切だね。
・運動が脳の老化を防ぐという節には同意。
・中年期とは40~68歳までのこと、まさに今の私だ…運動はほとんどしてないよ。腰と肩を痛めてるから、全然してない! 少し動かすようにしないと…。
確かに、アメリカと日本では食生活も違いますし、今回の実験は運動をしている人とそうでない人との比較ではありません。また、運動をするにしても、どの程度運動をすれば良いのか?という問題もありますね…。ウォーキングにしろ何にせよ、適度な運動習慣をいかに実践し継続していくか?ということになるのでしょうか。いずれにせよ、体を動かす習慣は認知症予防に限った話ではなく、さまざまな病気を予防するために大切ですね。