出典:twitter.com
「知らないことで後悔した…」
“ヘルプカード”に関する実話に基づいた漫画がTwitterを中心に大きな話題となっているのでご紹介します。
ところで、“ヘルプカード”って何?という方もいらっしゃるかと思いますが、まずは一通り、下記の漫画をご覧いただければと思います。漫画の作者はイラストレーターのぷちめい@puchimei333さんです。実際に、ご自身が体験されたことを分かりやすい漫画で表現されています。
最近実際にあった出来事を漫画にしてみました。"知らない"ということが、後悔へ繋がったエピソードです。もし良ければご覧ください。 pic.twitter.com/vetrfxBep9
— ぷちめい (@puchimei333) 2016年7月10日
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ぷちめい@puchimei333さんが電車に座っていたところ、目の前のつり革につかまって立っている男性がすごい汗をかいていたとのこと。
鞄を見ると、見たことが無いカードがぶらさがっている…。そうこうしているうちに、男性はその場で倒れてしまったといいます。とても苦しそうだったので席をゆずろうとすると、「ここは健常者のための席でしょう!?私のことは気にせず座りなさい」と言う男性。この一連の出来事に対して、「ヘルプカードについての知識を自分が持っていたら、あの時に情けない思いをしなくて良かったのに…」と後悔されたそうです。
ヘルプカードとは?
「へルプカード」をご説明する前に、まず「ヘルプマーク」をご紹介します。こちらがヘルプマークです。※漫画の中では「ヘルプカード」とされていますが、正式には「ヘルプマーク」です。
出典:ameblo.jp
「ヘルプマーク」とは、義足や人工関節を使用している方、内部障害や難病の方、または妊娠初期の方など、外見から分からなくても援助や配慮を必要としている方々が、周囲の方に配慮を必要としていることを知らせることで、援助を得やすくなるよう、作成されたマークです。
ヘルプマークの配布や優先席へのステッカー標示等は、平成24年10月から都営地下鉄大江戸線で、平成25年7月からは全ての都営地下鉄、都営バス、都電荒川線、日暮里・舎人ライナーで開始。さらに、平成26年7月からは、ゆりかもめ、多摩モノレールへと拡大して実施。また、平成26年7月から民間企業への働きかけも実施しているそうです。また、平成28年4月からは京都府が西日本で初めてヘルプマークの配布を開始。青森県、徳島県、札幌市が、平成28年度以降のヘルプマーク導入を決定しています。
ただ、まだまだほとんど認知されていないのが現状です。
そして、こちらが「ヘルプカード」です。「ヘルプマーク」のイラストが入っています。
出典:www.tcsw.tvac.or.jp
新宿区では、このようなケースとシールも作成しているようです。
出典:www.tcsw.tvac.or.jp
緊急連絡先や必要な支援内容などが書き込めるようになっている「ヘルプカード」は、障害のある方などが災害時や日常生活の中で困ったときに、周囲に自己の障害への理解や支援を求めるためのものだそうです。東京都では、障害のある方が「ヘルプカード」を所持し、都内で統一的に活用できるよう、標準様式を策定しています。詳しくはこちらでご確認ください。
まだまだヘルプマーク自体があまり認知されていない状態と言われていますが、地域でヘルプカードを提示されたら、その記載内容に沿った支援をお願いします。
(漫画に対して寄せられていた声)
@RcenterL 三島さま、漫画を読んでくださり、ありがとうございます。正直僕もおっちゃんに怒鳴られた瞬間は怖かった…です…汗。だけど、おっちゃんからは悪意は全く感じられず、「あぁ…。怒鳴るほどまでに苦しくて、切羽詰まっている状況なんだなぁ…」と、悲しくなりました…。
— ぷちめい (@puchimei333) 2016年7月10日
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@fukucyan009 フクちゃん様、ありがとうございます。今日まで「なんで自分はヘルプカードを知らなかったのだろう」と後悔してました。が、フクちゃんさまにそう言って頂けて、心が少し楽になれました。そして、私以外の大勢の方も知らない事を知り、この問題の大きさを感じています…。
— ぷちめい (@puchimei333) 2016年7月10日
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@Makito_Kurokane 黒華音さま、こんばんは。こちらこそ、ありがとうございます。あの時何もできなくて、ただただ無力な自分が悔しくて、今日まで過ごしていましたが、黒華音さまにそう言って頂けて、心が少し楽になりました。ありがとうございます。
— ぷちめい (@puchimei333) 2016年7月10日
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@pankuroh ひだりききさん、漫画を読んでくださり、ありがとうございます。自分は今回の件まで、ヘルプカードの事はもちろん、目に見えない障がいで苦しむ方々について、ほぼ無知でした…。1人の人間として、社会人として、申し訳ない気持ちです…。漫画を受け入れてくださり感謝します…。
— ぷちめい (@puchimei333) 2016年7月10日
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ぷちめい@puchimei333さんさんの漫画は、ヘルプカードを知らずに後悔した…というご自身の体験に基づき、そうした現場で実際にあった出来事とそれに伴う感情をリアルに伝えています。ヘルプマークやヘルプカードがあまり周知されていない中、その存在を知らしめるための手段として、非常に価値あるものだと思います。まずは知ること、そして周りに伝えていくことが大切ですね。
ヘルプマークやヘルプカードが日本全国に普及して、支援が必要な方への理解と思いやりの心が広まっていけばいいなと思います。
出典:twitter.com / www.fukushihoken.metro.tokyo.jp