「食道がん患者7人中5人の腫瘍が消えた」“ウイルスによるがん治療”の臨床研究が話題に!

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「食道がん患者7人中5人の腫瘍が消えた」

“ウイルスによるがん治療”の臨床研究の成果が話題になっているのでご紹介します。

がん細胞だけを破壊する特殊なウイルスを使用した治療で、食道がん患者7人のうち5人で腫瘍が消えるなどの効果があったとする成果を、岡山大学のチームがまとめました。7月28日から東京都内で開かれる日本遺伝子細胞治療学会で発表するとのこと。


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風邪の原因となる「アデノウイルス」の遺伝子を操作して開発

特殊なウイルスとは、、岡山大の藤原俊義教授(消化器外科)らのチームが02年、風邪の原因となるアデノウイルスの遺伝子を操作して開発したといいます。

こちらはアデノウイルス。「風邪症候群」を起こす主要病原ウイルスの一つと考えられています。
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特殊なウイルスは、がん細胞に感染して増殖し細胞を破壊するそうですが、正常な細胞に感染した場合は自然に消えるといいます(正常な細胞では増殖しないため、副作用が起こりにくい)。また、ウイルスには、がん細胞が放射線などで傷ついた自らのDNAを修復する機能を阻害し、細胞を死滅させる働きもあるそうです。放射線治療の効果を高めることも期待できるといいます。

食道がん患者7人を対象とし、臨床研究を実施

チームは13から15年、抗がん剤治療や手術が行えない50~90歳代の食道がん患者7人に対して、ウイルスを使用した臨床研究を実施。内視鏡で腫瘍に直接3回注入し、並行して6週間にわたって放射線治療を行ったそうです。その結果、4人の腫瘍が消え、1人は腫瘍が縮小。残り2人のうち1人は腫瘍の大きさが変わらず、1人は病状が進んだといいます。副作用は、発熱や食道炎など軽い症状にとどまったとのこと。

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出典:barber-hide.com

この臨床研究の成果に対しては、期待を抱く声が多数寄せられていました。


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チームは年内にも、薬事承認のために行う臨床試験の計画を、医薬品医療機器総合機構に提出する考えがあるとのこと。そして、2020年頃の薬事承認を目指しているといいます。新たなるがん治療の確立に、大きな期待が集まっています。


出典:headlines.yahoo.co.jp


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