出典:www.bbc.com
2年前に世界中で話題になった「アイス・バケツ・チャレンジ」が素晴らしい成果を出しているとして、再び話題となっています。
2014年の夏、バケツに入れた氷水を頭からかぶる「アイス・バケツ・チャレンジ」が世界中に広まりました。筋萎縮性軸索硬化症(ALS)に対する理解を促進し、寄付を募ることが目的のこの運動。当時、見かけ倒しなどとも批判されましたが、集まった寄付金が支えた研究によって、病気の原因となる新しい遺伝子が見つかったといいます。「ALS協会」が明らかにしました。
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こちらはALS協会の公式HPで発表されていた取り組みの成果報告。
出典:www.alsa.org
「アイス・バケツ・チャレンジ」では、世界各国でスポーツ選手やハリウッド・スターなど多くの著名人が次々と、氷水をかぶる様子をインターネットに投稿。1700万人がFacebookに氷水をかぶる動画を投稿し、世界中で4億4000万人が動画を再生したとされています。米国では2カ月で1億1500万ドル(約125億円)が集まり、この寄付金が6つの研究プロジェクトを支えたといいます。
発症に関係している遺伝子が判明
前述の研究プロジェクトの中のひとつ「プロジェクトMinE」の研究成果が今月末、オンライン版「ネイチャー・ジェネティクス」に掲載されました。11カ国で80人以上の研究者が参加した壮大なプロジェクトは、先天性ALSの過去最大規模の調査で、遺伝で伝わる発症リスクを追求。その結果、「NEK1」と呼ばれる遺伝子が発症に関係していることが判明したといいます。このことについて、ALS協会のルーシー・ブルインさんはこう語っています。
大勢のALS患者を対象にした大規模な調査だったからこそ、この複雑な遺伝子分析が可能になった。
「NEK1」の特定によって、今後は遺伝子治療の開発に取り掛かれるといいます。運動ニューロン疾患(MND)とも呼ばれるALSを発症する患者のうち、遺伝性ALSの患者や約10%にとどまるそうですが、遺伝が関係する症例はそれよりも多いはずだと研究者たちはみているとのこと。
(寄せられていた声)
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一時期、大きな話題となっていたので、その後の成果は多くの人が気になっていたところだと思います。この取り組みによって、発症に関与している遺伝子の特定につながるなど大いに活かされているようですね。あれだけの話題を振りまいた活動の成果。その成果が出ているのであれば、より多くの人々に共有されるべきですね。
出典:www.eonline.com / www.alsa.org / www.bbc.com