
「えっ、この言葉の意味、間違って覚えてた!?」
「そんな衝撃を受けるような投稿が話題になります。」のほうが自然。
日本語は奥が深く、長い歴史のなかで意味が変わったものや、聞いたまま覚えてしまいやすい表現がたくさんあります。
今回は、特にSNSでよく取り上げられる、意味を勘違いしやすい日本語10個をランキング形式でご紹介します。
あなたはいくつ正しく使えているでしょうか?ぜひチェックしてみてください!
目次
第10位:情けは人の為ならず
×【人に親切にすると、その人のためにならない】
〇【人に親切にすると、めぐりめぐって自分に返ってくる】
一見、冷たい意味に聞こえますが、実は「親切は巡り巡って自分に返ってくるから、積極的に人に優しくしよう」というポジティブな言葉です。
親切をためらわずに行動できる人になりたいですね。
第9位:確信犯
×【悪いとわかっていながらやる人】
〇【信念や正義だと思って行う犯罪や行動】
たとえば「動物保護のためなら法律違反でもいい」と考え、正義感から行動するのが「確信犯」です。
うっかりミスや悪意のある行動とは全く意味が違います。
第8位:御の字
×【まあまあ・そこそこ満足】
〇【とてもありがたい・大満足】
「御」の字がつくほどありがたい、という意味です。
「これで御の字です!」と言えば、喜びや感謝を伝えられます。
謙虚な気持ちが込められた表現です。
第7位:にやける
×【ニヤニヤする】
〇【男が女のように色っぽい仕草をする】
もともとは「なよなよする」という意味でした。
今ではニヤニヤしている様子を指す俗語的な使い方が定着していますが、本来は別の意味でした。
第6位:姑息
×【卑怯な】
〇【その場しのぎの】
卑怯=姑息と思われがちですが、元々は「一時的にやり過ごす」という意味です。
「姑息な手段」は、その場限りの浅い対策を指しています。
第5位:煮詰まる
×【行き詰まる】
〇【結論が出る段階に近づく】
料理の煮物が煮詰まると仕上がりに近づくのと同じで、議論などが詰まって「決定のタイミングが近い」というポジティブな表現です。
「そろそろ煮詰まってきたね」は完成間近という合図です。
第4位:気が置けない
×【遠慮せずに付き合える相手の逆の意味で使う】
〇【遠慮せずに付き合える相手】
「気が抜けない」「油断できない」という悪い意味ではありません。
「気を置く=遠慮する」という意味なので、「気が置けない」は「遠慮しなくていい」という良い意味です。
第3位:役不足
×【役目が自分には重すぎる】
〇【役目が自分の力量に対して軽すぎる】
「私には役不足です」は、「私の能力に比べてこの仕事は軽すぎます」という意味。
「お力不足」であれば「自分の力が足りない」です。
もし断るなら「お力不足」と表現すると適切です。
第2位:悪びれる
×【悪態をつく・開き直る】
〇【遠慮する・恥ずかしがる】
「悪びれずに」は「堂々としている」という意味です。
「子どもが悪びれずに話した」=物おじしない、のびのびしているというニュアンス。
臆せず堂々としている姿を褒める言葉として使われます。
第1位:敷居が高い
×【高級すぎて入りにくい】
〇【自分が過去に迷惑をかけたりして、行きにくい】
もともとは「顔向けできない気持ちで訪れにくい」という意味。
値段や雰囲気が原因ではありません。
経済的な理由ではなく、心理的なハードルの高さを表します。
まとめ:正しい意味を知ると、もっと日本語が楽しい!
いかがでしたか?
SNSでよく見かけるこの10個、1つや2つは間違って覚えていた人も多いのではないでしょうか。
間違ったまま使っても通じる場面もありますが、正しい意味を知っていると「言葉の使い方がきれいな人」という印象に繋がります。
何より、言葉の背景や成り立ちを知ると、日本語の魅力がもっと深まります
今日からできる!日本語力アップのコツ
▶ SNSや本で見かけた気になる言葉は、辞書で調べるクセをつける
▶ 「なんとなく」で使わず、正しい例文もチェックする
▶ 家族や友人と「知ってる?」とクイズ感覚で楽しむ
日本語の魅力は、まだまだたくさん。
ぜひ、言葉の正しい使い方を学びながら、もっと豊かな会話を楽しんでくださいね!