「天皇陛下に感謝したい」史上最多32回目の優勝を飾った白鵬のコメントが胸にグッとくる

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2014年11月に行われた大相撲九州場所、千秋楽で横綱鶴竜に勝利し14勝1敗で大鵬と並ぶ史上最多32度目の優勝を飾った横綱白鵬関。名実ともに大横綱となったモンゴル出身の白鵬関だが、優勝インタビューの際に残したコメントが私たちにとっても大変感動的なもので大きな話題になりました。

<動画はこちら>

白鵬関のコメント

天皇賜杯の32回の大記録というのは、私、場所前からずっと思っていましたけども、皆さんにも聞いてもらいたです。15年前に62キロの小さい少年がここまで来たというのは、誰も想像しなかったと思います。やっぱりこの国の魂と、相撲の神様が認めてくれたからこの結果があると思います。そして、うまく言えるかどうか分かりませんが、明治初期に断髪事件が起きた時、大久保利通という武士が当時の明治天皇と長く続いたこの伝統文化を守ってくれたそうです。その中で、天皇陛下に感謝したいと思います。

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ちなみに“断髪事件”というのは、明治4年に明治維新政府によって出された散髪脱刀令のことだが、例外として力士の髷は認められているというお話しを例に出しました。この散髪脱刀令は「散髪脱刀勝手たるべし」という言葉で、これまで髷(まげ)を結っていた髪型を自由にしても良いというもの。髷を禁止するということではないため、厳密に言うと力士は、髷のままでも問題はないのですが、相撲に関して時の政府がお墨付きを与えているということに大きな意義があった点から、髷の文化、相撲の文化を守って頂いたことにという白鵬関は感謝を述べられたのかと思います。

この日本人でも知っている人が多いとはいえない逸話について知っていただけでなく、相撲界の頂点という立場から、責任感と文化・伝統を継承していくという気持ちが大変素晴らしく、胸を打つものがありました。

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これからも平成の大横綱として記録更新も期待しています!
ありがとう白鵬関!

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