日本の海上自衛隊は、海賊対処行動任務でこの海域を通る船を護衛するために順次ソマリア沖へ向けて出港しています。
飛鳥II(あすかツー)は、日本郵船の子会社、郵船クルーズが所有・運航している外航クルーズ客船。4月17日ソマリア沖アデン湾を運行する飛鳥IIは海上自衛隊に見守られ、無事アデン湾を通過することができました。この海域を護衛中、海上自衛隊と飛鳥IIとの船を通しての交信が、感動的だと話題になっています!
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ソマリア沖の海賊
ソマリア沖で海賊行為が多発するようになったのは、1991年以降。ソマリアには中央政府が存在せず、一部地域を除き、治安が不安定の状態が続いています。
米海軍のイージス艦と交戦したソマリアの海賊船。
ソマリア海賊に制圧された中国の漁船「天裕8号」。アメリカ海軍によって撮影。
海や空から飛鳥Ⅱを見守る海上自衛隊
海上自衛隊大湊基地(青森県むつ市)所属の護衛艦「せとぎり」(乗員約200人)は、海賊対処行動任務のためソマリア沖へ向けて出港し、ソマリア海賊を防衛しています。今回も海や空から日本の飛鳥IIの航海を見守っていました。
手旗信号で「貴船の安航を祈る。」
緊張感漂う危険海域の航海。護衛艦「せとぎり」は飛鳥IIへ手旗信号で「貴船の安航を祈る。」と送りました。
すると、飛鳥IIの乗客は…
「見守ってくれてありがとうございます」という横断幕を掲げてくれました。
異国の危険海域で日本の海上自衛隊に見守られるとは、とても心強いですね。緊張感漂う航海のなか、海上自衛隊手信号によってと飛鳥IIの乗客員は、少なからず航海中の緊張から解放されたかと思います。
そして、海上自衛隊の任務へ感謝の気持ちを返してくれた飛鳥IIの乗客員。「見守ってくれてありがとう。」この言葉は、長く、過酷な任務を遂行している隊員の方たちの気持ちを支えてくれたことでしょう。海を超えても、日本人同士で助け合い、気持ちが繋がっていることに感動させられますね。
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出典:Twitter@JMSDF_PAO / Instagram@JMSDF_PAO / wikipedia