「サヨナラ、地球さん。」樹木希林さんの新聞広告が掲載され話題に【10/29】


出典:prtimes

10月29日(月)、宝島社が朝日新聞読売新聞に企業広告をそれぞれ1枚ずつ掲載しました。

掲載された広告には、先月亡くなった女優の樹木希林さんの写真(内1枚は希林さんとご家族の写真)が使用されていて、そのコピーは希林さんの生前の言葉をまとめたもの。

『あとは、じぶんで考えてよ。』


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樹木さんの家族写真が印象的なこちらの広告は、朝日新聞に掲載された広告の「あとは、じぶんで考えてよ。」

生前の言葉をつないだコピーの全文はこちらです。

絆というものを、あまり信用しないの。期待しすぎると、お互い苦しくなっちゃうから。
だいたい他人様から良く思われても、他人様はなんにもしてくれないし(笑)。
迷ったら、自分にとって楽なほうに、道を変えればいいんじゃないかしら。
演技をやるために役者を生きているんじゃなくて、人間をやるために生きているんです。
代表作?ないのよ。助演どころか、チョイ役チョイ役って渡り歩く、チョイ演女優なの。
自分は社会でなにができるか、と適性をさぐる謙虚さが、女性を綺麗にしていくと思います。
楽しむのではなくて、面白がることよ。中に入って面白がるの。面白がらなきゃやってけないもの、この世の中。
老人の跋扈(ばっこ)が、いちばん世の中を悪くすると思います。
病を悪、健康を善とするだけなら、こんなつまらない人生はないわよ。
死に向けて行う作業は、おわびですね。謝るのはお金がかからないから、ケチな私にピッタリなのよ。謝っちゃったら、すっきりするしね。
“言わなくていいこと”は、ないと思う。やっぱり言ったほうがいいのよ。
こちら希林館です。留守電とFAXだけです。なお過去の映像等の二次使用はどうぞ
使ってください。出演オファーはFAXでお願いします。
このように服を着た樹木希林は死ねばそれで終わりですが、またいろいろなきっかけや縁があれば、次は山田太郎という人間として現れるかもしれない。
えっ、わたしの話で救われる人がいる?それは依存症というものよ。

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『サヨナラ、地球さん。』


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樹木さんがいたずらに舌を出すこちらの広告は、読売新聞に掲載された広告、「サヨナラ、地球さん。」

コピー全文はこちらです。

靴下でもシャツでも、最後は掃除道具として、最後まで使い切る。人間も、十分生きて自分を使い切ったと思えることが、人間冥利に尽きるんじゃないかしら。そういう意味で、がんになって死ぬのがいちばん幸せなのよ。
用意ができる。片付けして、その準備ができるのは最高だと思うの。
ひょっとしたら、この人は来年はいないかもしれないと思ったら、その人との時間は大事でしょう?そうやって考えると、がんは面白いのよ。
いまの世の中って、ひとつ問題が起きると、みんなで徹底的にやっつけるじゃない。だから怖いの。自分が当事者になることなんて、だれも考えていないんでしょうね。
日本には「水に流す」という言葉があるけど、桜の花は「水に流す」といったことを表しているなと思うの。
何もなかったように散って、また春が来ると咲き誇る。桜が毎年咲き誇るうちに、「水に流す」という考えかたを、もう一度日本人は見直すべきなんじゃないかしら。
それでは、みなさん、わたしは水に流されていなくなります。今まで、好きにさせてくれてありがとう。樹木希林、おしまい。

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この広告には、

などなどたくさんのコメントが集まりました。

いかがでしたでしょうか?亡くなってもなお、人々の心を掴む希林さんの表情や希林さんの言葉、とっても素敵ですよね。家に帰ったらこの広告を大事にファイリングしておこうと思います。

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