直木賞作家として知られる、志茂田景樹(@kagekineko)さんには戦死されたお兄さんがいたそうです。
戦地で活動していたお兄さんと、志茂田さんの小さかった頃の手紙によるやり取りが、とても心温まるものとしてTwitterで話題になっていました。
戦地からのハガキ:表面
74年も昔のやり取りとの事で、郵便はがきの文字が右から始まっていたり、「軍事郵便」の区別が時代を感じさせますね・・・。
戦地からのハガキ:裏面
忠男、兄ちゃんは忠男の書いた字を見ましたよ。
兄ちゃんは満州へ来る時お酒を飲み過ぎて酔って忠男に敬礼をしたね。
忠男は飛行機乗りになりなさい。満州へ来たいと言ったね。
忠男が元気で勉強をしているので兄ちゃんは嬉しいです。
敵の飛行機は毎日来ているでしょうね。
忠男、早く兵隊さんになって、敵の(飛行機?)を落としなさい。
お父さんやお母さんの言う事をよく聞きなさい。
ではまた手紙を下さい。さようなら
忠男の兄ちゃんより
一部読み取れない箇所もありましたが、読みやすい様に文字に起こしてみました。
まだ幼かった弟さんがハガキを読みやすい様に、難しい漢字や表現を避けて書いた様子で、お兄さんの優しさがそういった心遣いに表れている気がします。
Twitterでの反応は…
戦時中のやり取りですから、内容には検閲への警戒が含まれていたかもしれません。
それでも遠く離れて暮らす小さな弟さんと、どうにかしてやり取りしようとする気持ちを想像すると切ない気持ちになりますね。
2000年代以前、最も頻繁にテレビに出ていた頃の、派手な志茂田景樹さんのキャラクターが強く印象に残っている方にとっては、簡単には想像のつきにくいエピソードだったのではないでしょうか?
もし、ガラス窓に字を書き教えてくれたお兄さんの優しさがなければ、志茂田景樹さんの人生は、また少し今と異なっていたかもしれないとも思いました。
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出典:Twitter(@kagekineko)